ここから本文です

男女平等ランキング「日本105位」をどう見る?

2013/10/30(水) 10:55配信

THE PAGE

 ダボス会議で有名な世界経済フォーラムの調査によると、日本の男女平等ランキングは136カ国中105位で過去最低となりました。日本の近辺には人権抑圧国家も並ぶひどい水準なのですが、このようなランキングは果たして信用できるのでしょうか?

 毎年いろいろな機関から様々な国際比較ランキングが発表されますが、このようなランキングが出るたびに「だから日本はダメなんだ」という上から目線の批判や「西洋からの一方的な押しつけはケシカラン」といった感情的な反論が出てきます。

 しかしこのようなランキングに対して過剰に反応するのは得策ではありません。あくまでツールとして冷静な目で分析する必要があります。重要なのは日本の絶対的な順位ではなく、他国との相対的な位置関係です。

上位の北欧諸国の共通点は

 世界経済フォーラムの男女平等ランキングで例年上位に位置しているのは、他の多くのランキングと同様、北部ヨーロッパの国々です。今回1位となったアイスランドは、前回、前々回も1位で4回連続です。2位のフィンランドは前回も2位、前々回は3位でした。

 これらの国々は 先進国かつ小国で多くが福祉国家です。このような国は、教育の徹底が容易で知識産業も多く、豊かで貧富の差が少ないですから、各種ランキングにとって有利な立場にあるといってよいでしょう。

 いわゆる大国ではドイツが最高位で10位、英国は18位、米国は23位となっています。一方フランスは45位、イタリアは71位と日本ほどではありませんが、かなりランクが下になっています。大ざっぱにみると、経済的に優位なプロテスタント圏の順位が高く、景気低迷が続くカトリック南欧圏の順位が低いことが分かります。

 このランキングは男女格差について、経済面、教育面、政治面、健康面という4つの項目で評価しています。健康面で男女に差が出るのは主に途上国ですし、教育面についても日本を含む先進国では、大きな差が付くことはありません。

 結局のところ、経済面と政治面の影響が大きいということになります。具体的には男女の賃金差、管理職の登用度合いといった職場での男女格差が大きい国や、女性政治家の割合が少ない国がランキングを下げているのです。

1/2ページ

最終更新:2016/1/22(金) 3:54
THE PAGE