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<掛布雅之が語る>巨人がマー君を攻略する方法

2013/11/1(金) 16:49配信

THE PAGE

楽天投手陣に沈黙 悲壮感漂う巨人打線

 巨人に悲壮感が漂っている。楽天の特に左打者に雰囲気があるのと対照的だ。 
 巨人打線が沈黙している理由は、各打者のボールの見極めの悪さに尽きる。楽天打線はボールに手を出さず、狙い球を打ち損じてもファウルで粘ることで相手投手が投げてくるコースや球種を限定して絞ることができているが、対して巨人打線は、縦の変化、横の変化に対応できずにボール球に手を出して凡退、もしくは、カウントを悪くしている。特に深刻なのが、坂本と阿部。坂本はバッターボックスに入ることを怖がっているようにさえ映る。

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 その原因は、いくつか考えられるが、私は、ここまで対戦してきた則本のスライダー、マー君のスプリットがトラウマになっているように思う。あまりにも、切れ味の鋭い、この2つのボールが、打者の潜在意識に刷り込まれてしまってバットが止まらないのだろう。

打撃不振のメンバーには共通点がある

 バッティングのメカニズムにも狂いが生じている。
 坂本、阿部ら、ボールを振らされている打者の共通点がトップの位置が定まっていないこと。トップとは、いわゆる“間”や“ため”と呼ばれ、テイクバックでバットがピタッと決まることだが、巨人の打者は、バットがトップの位置に収まる前に、もう”始動”が始まってしまう。下半身のリードがなく上半身だけのバッティングになっているのだ。そうなると低目の変化球への対応ができない。阿部にいたっては、時折、軸足の左ひざが折れてしまっているケースさえある。もう一度、各自がフォークをチェック、テイクバックでトップの位置をしっかりと作ることを心掛けていかなくては田中将大投手の攻略は難しいだろう。

 私は、阿部が、この日本シリーズでチームリーダーとして4番の存在感を示し、40年ぶりとなる巨人の日本一連覇に貢献すれば、ある意味、巨人の4番として、あの松井秀喜を超える評価を受けるのではないかと考えていた。阿部のキャプテンシーには、それくらいの影響力があり、打者としてのポテンシャルも素晴らしい。私も経験があるが、4番を任された打者は、想像を絶するプレッシャーの中で打席に入るが、どこかで1本出れば狂っていた感覚やタイミングは戻るものなのだ。

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最終更新:2015/11/17(火) 4:57
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