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高倉健さんも受章した「文化勲章」とは? 「文化功労者」「褒章」との違い

2013/11/3(日) 13:51配信

THE PAGE

 文化勲章の親授式が3日、皇居で行われ、天皇陛下から俳優の高倉健さんら5人に文化勲章が手渡されました。ニュースではこの時期、「文化勲章」や「文化功労者」、そして「褒章」という言葉を耳にします。一体何が違うのでしょうか。

高倉健さんは文化功労者にも

 文化勲章は、日本文化の発展に顕著な功績のあった人に対して授与される勲章です。文化庁の文化功労者選考分科会の委員の意見を聴いて行い、文部科学大臣が内閣総理大臣に推薦し、閣議で決定します。原則として「文化功労者」の中から文化勲章の候補者を選びます。高倉健さんは2006年に文化功労者に選ばれています。

 文化功労者も、文化の向上発達に功績顕著な人を選ぶことになっています。では、文化勲章とはどう違うのでしょうか。

文化勲章と文化功労者の違い

 毎年秋に、文化勲章はおおむね5人、文化功労者は15人ほど選ばれます。文化勲章は閣議で決定するのに対して、文化功労者は、文化功労者選考分科会が選んだうちから文部科学大臣が決定します。

 一番大きな違いは、文化功労者には年金が支給されるという点です。年額で350万円の終身年金がもらえます。それに対して文化勲章は、勲章そのもの以外では、お金や賞品のようなものはいっさいもらえません。日本国憲法では、栄典の授与によるいかなる特権も認めていないからです。つまり「名誉」が与えられるというわけです。ただし、文化勲章の受章者は文化功労者から選ばれるので、その年金は支給されます。

 ちなみに文化勲章は、毎年11月3日の文化の日に、宮中で天皇陛下から受章者へ直々に手渡されます。

褒章との違い

 勲章などの栄典の一つに「褒章」があります。褒章は、春と秋の年2回、授与されます。

 褒章には活躍した分野や業績の種類によって、紅綬、緑綬、黄綬、紫綬、藍綬、紺綬の6種類ありますが、中でも「紫綬褒章」は、学術、芸術、技術開発などの功労者を対象とするという点で、文化勲章や文化功労者と重なる部分があります。高倉健さんは、1998年に紫綬褒章も受章しています。

 それぞれの褒章は、地方自治体や各種団体から各省庁に推薦され、候補者を内閣府が審査します。その後、閣議で決定される点や、年金などの支給がない点は文化勲章と同じですが、すべての褒章の受章者は春・秋合わせて1600人程度と、文化勲章よりも圧倒的に多いです。そのうち紫綬褒章は毎年50~70人程度が受章しています。

 ちなみに、3つの制度を人数の点で比べると、紫綬褒章の受章者が多く、次が文化功労者、一番少ないのが文化勲章となります。

最終更新:2016/10/27(木) 22:32
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