ここから本文です

ニート株式会社 メンバー全員が株主で取締役ってどういうこと?

2013/11/6(水) 11:25配信

THE PAGE

 メンバー全員がニートで、株主であり取締役でもあるという、まったく新しいコンセプトの会社が11月に設立されます。その名も「NEET株式会社」(仮称)。同社では既成概念にとらわれない自由で新しい事業主集団を作ると宣言していますが、そもそも全員が株主であり取締役でもあるというはどういうことなのでしょうか?

【写真】会社設立目指すニートたちの声

株主・取締役・従業員の役割

 株式会社の運営には、株主、経営者、従業員という、異なる役割を持った3種類の人たちが関与しています。株主とはその会社の所有者で会社の資金を出した人のことです。株主は会社の所有権を持っており、会社が出した利益を獲得することができる代わりに、会社の経済的な損失について、すべて引き受けなければなりません。

 これに対して経営者(取締役)とは、株主から雇われて会社の経営を行う人たちのことです。株主総会で決められたおおまかな経営方針に沿って、営業や開発など具体的な業務を遂行します。経営者の最大の仕事は意思決定をすることで、実際の現場の業務は従業員に指示をして進めていくことになります。経営者はお金を出したり、会社の損失を引き受ける必要はありませんが、会社が行った行為については法的責任を問われます。鉄道会社の事故で経営トップが罪に問われることがあるのはそのためです。

 最後の従業員は、経営者から指示されて現場の仕事を行う人たちです。従業員は会社が得た利益を配分する対象ではなく、経営にタッチすることもできません。働いた時間分の給料をもらうだけの存在です。しかし経済的、法的リスクからはすべて免除されており(犯罪行為を除く)、安全確実にお金を稼ぐことができます。

全員が対等なパートナーというが

 NEET株式会社では、全員が株主でもあり取締役でもあります。つまり全員が会社の経済的責任、法的責任を負うということを意味しています。さらに全員が意思決定権を持っていますから、会社の方針は全員の合意で決定されることになります。政治でいえば直接民主制のようなものといってよいでしょう。したがってただ指示されるだけという従業員は存在せず、全員が主体的に行動することになります。

 要するに全員が権利と義務を持った対等なパートナーということになるわけです。実はこういったパターンにふさわしい会社形態はほかにもあるのですが、分かりやすさを優先して、あえて株式会社でこれを実現したものと考えられます。

1/2ページ

最終更新:2016/2/21(日) 3:34
THE PAGE

Yahoo!ニュースからのお知らせ