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株高招いた発言 イエレン氏って誰? FRB「次期議長」で円どうなる?

2013/11/20(水) 14:59配信

THE PAGE

 来年1月に任期が切れるバーナンキFRB(連邦準備制度理事会)議長の後任として、イエレン現副議長の就任がほぼ確実になっています。最近ではイエレン氏の発言を受けて米国や日本の株価が急上昇しましたが、イエレン氏の就任によって、世界経済は今後どのような影響を受けるのでしょうか?

 現在FRBは、リーマンショックによる金融経済危機からの脱却を目指して、量的緩和策と呼ばれる金融政策を実施しています。これは米国の中央銀行にあたるFRBが、国債などの金融資産を積極的に購入し、市場に大量の資金を供給するというものです。米国はこのおかげで、リーマンショックの影響から立ち直り、徐々に景気が回復してきました。

 量的緩和策には副作用もあるため、いつまでも継続するわけにはいきませんが、急にやめてしまうとせっかく回復した景気に水を差してしまうかもしれません。このため、FRBがどのタイミングで量的緩和をストップするのかについて世界中が注目しているわけです。

失業率が下がるまで緩和続ける

 イエレン氏は、量的緩和策によって資金を市場に供給し、一定のインフレ率を保つことが経済にとってよい影響を与えると考えており、現在の議長であるバーナンキ氏と基本的な立場は同じです。ただ、バーナンキ氏に比べて市場に対する見方はより慎重で、雇用市場の動向を重視しており、失業率が低下するまでは緩和を続けるべきだという明確な持論を持っているといわれています。

 実際、議会上院で開かれた指名公聴会でも「米国経済が完全に復活するまでには長い道のりが必要」であると述べ、経済の先行きについては慎重な見方を示しました。また現在7.3%となっている失業率についても「まだ高すぎる」との見解をはっきり示しています。イエレン氏が議長に就任した場合には、失業率が目に見えて低下してくるまでは、現在の緩和策を継続すると考えてよいでしょう。

 緩和継続となると、株式市場は上昇が続く可能性が高くなります。11月18日のニューヨーク株式市場では株価が一時16,000ドルを突破しました。緩和が続けばドルが大量に供給されますから、為替市場では円高ドル安への圧力が高くなります。ただ米国株式市場の上昇が続けば、逆にドル資金が世界から集まってきますから、それほどの円高にはならないかもしれません。

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最終更新:2015/10/16(金) 4:29
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