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亀田興毅のバンタムは限界か?

2013/11/20(水) 23:19配信

THE PAGE

 WBA世界バンタム級王者、亀田興毅のV8戦の対戦相手の孫正五は、海外防衛という肩書きをひとつ増やすには絶好の挑戦者になるはずだった。32歳。昨年12月から試合をしていないが、世界ランキングは、なぜか14位。韓国ファイター特有のスタミナと手数はあるが、亀田興毅が最も挑戦者選びにおいて警戒するパンチ力がない。しかも、某ジムに「孫の引退試合をしたいので相手にどうか」と打診があったくらいにモチベーションも低かった。

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 1、2ラウンドの滑り出しを見る限り、スピードに大差があった。孫は、ジャブも満足に打てない変則のブルファイターで、怖れるモノは何ひとつないように見えた。私は、そういう予定調和の試合に、この先、1時間も付き合わされるのかと、ウンザリしたものだった。なのに、なぜ、結果的に、亀田は途中、ダウンを奪われるほどの苦戦を喫し、相手陣営が提訴するほど薄氷の1-2判定の防衛戦となってしまったのか。

 いくつか原因は考えられた。
 敵地であることは、それほどの大きな要因ではないと思う。私は、準備(練習量)の少なさ、ダメージを与えるパンチ力の無さ、変則ファイターに対する対応力の無さの3点が理由だと分析していたが、その推論が正しいかどうかを元WBA世界スーパーフライ級王者で理論派で通っている飯田覚士さんに聞いてみた。

 飯田さんは「ジムの練習を見ながら合間の観戦だったので全体像しかわからない。採点云々への評論はできない」と断った上で見解を語ってくれた。

 「苦戦した第一の原因は、このタイプのボクサーと戦った経験がなかったということ。本来やるべきセオリーを何ひとつ守れていなかった。世界へ行く前に前哨戦のレベルで経験しておくべきタイプのボクサーなのですが(笑)」

 孫のような変則のファイターを相手にする場合、守らねばならない2つのセオリーがあるという。
 ひとつ目は、リードブローを増やして接近させないこと。「私もサウスポーでしたが、右のジャブが少なすぎました。だから簡単にくっつかれて、予期せぬ荒っぽいパンチを打たれることになった」

 二つ目は、プレッシャーをかけて相手を下がらせること。
 「このタイプは、前に出させるとペースをつかませることになる。スピードとプレッシャーで相手を下がらせることが鉄則です。なのに亀田選手は、パンチをもらったことで自分が下がる展開を余儀なくされました。あれが間違いなんです」

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最終更新:2016/1/24(日) 4:44
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