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ノロウイルスに変異株 世界的に流行拡大か

2013/11/25(月) 7:26配信

THE PAGE

■変異株の出現で感染者が増大する傾向

 また、昨シーズン(2012年4月~13年3月)、日本国内でのノロウイルスの感染者数は16,815人と、06-07年シーズンの31,944人に次ぐ大発生となった(厚生労働省調べ)。さらに国立感染症研究所が、検出されたノロウイルスの遺伝子を解析したところ、GII/4という遺伝子領域が変化した新しい変異株によることが分かった。ノロウイルスは1995年以来、2~3年ごとに新たにGII/4の変異型が出現しており、そのたびに感染者の増加傾向が見られている。12年後半には、日本だけでなく豪州や英国、米国、オランダ、フランスなどでも同様な変異株が発見され流行拡大の傾向を示している。

■予防法は頻繁な手洗いなど

 一番の予防法としては、ノロウイルスを水流で流してしまうように、手指を頻繁によく洗うこと。食器や厨房器具をはじめ、ドアノブやカーテンなどの身の周りの物なども「次亜塩素酸ナトリウム」、あるいは家庭用の塩素系漂白剤を薄めた「塩素液」で消毒すること。さらに85℃以上で1分以上の加熱処理をすることだという。

 こうした予防法は、集団食中毒の発生防止のために旅館やホテル、病院や学校、仕出し業者などで励行されてはいるが、思わぬ盲点もある。

 昨年3月にノロウイルスによる食中毒が発生した弁当製造業者を保健所が調査したところ、不調を訴えた従業員のシャツの袖口からノロウイルスが検出されたのだ。糞便は付着していなかったが、水洗トイレの使用時に飛沫に汚染されていたらしい。また、今年5月に集団食中毒が発生した飲食店の調理従事者の糞便から、ノロウイルスが検出された。ところがこの従業員は症状の出ていない“不顕性感染者”と分かった。

 国立感染症研究所は「消毒衛生の徹底により、アウトブレイクを最小限に抑える努力が必要だ」と呼びかけている。


(文責/企画NONO)


(参考)
厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」

国立感染症研究所「ノロウイルス等検出状況2012/13シーズン

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最終更新:2018/10/5(金) 18:09
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