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村田諒太がプロ第2戦目にこだわるKO美学

2013/11/26(火) 22:11配信

THE PAGE

 1か月ぶりに会った村田諒太の顔は、頬もこけずエネルギッシュに見えた。この夏のプロデビュー戦前の悲壮感漂う雰囲気とは随分と違った。
 「精神面でのプレッシャーが全然違います。ほらこう見えて、僕はネガティブですから」

 12月6日に両国で行われる73キロ契約のプロ転向第2戦目(8回戦)に向けての練習が26日、報道陣に公開された。25日の早朝便で帰国したばかりだが、前日もジムワークをしたという。1ヶ月に及んだ米国ラスベガスのキャンプで、村田がテーマに上げてきたのは「ボディバランス」と「試合でのスタミナ」。3人を相手にして9ラウンドの長丁場をこなすなど、スパーは合計100ラウンドを消化してきた。

 「素晴らしい景色の中、起伏のあるコースで走りこみも十分にしてきたが、スパーの中でスタミナを鍛えた。アマチュアでは無駄なフットワークを使うが、プロの長丁場を想定したフットワークもやってきた。自分で成長したと感じる」

 彼は、非常にクレバーなアスリートである。
 まず目標を設定して、そこに向かうためのマネジメントができる人間。しかも長期的ビジョンと、目の前の短期的ビジョンに分けて実行している。この第2戦も、その先を見据えれば、プロアマの決定的な違いのひとつである3ラウンド以上の長いラウンドを試合の中で経験しておきたい。そして、目の前の目標で言えば連続KO勝利である。そこにはプロとしての美学がある。

 「この先、全戦全勝全KOで行くのは難しいでしょう。プロである以上、お客さんのことを考えるとKOを狙うのが、僕の仕事。そうなれば自信にもなる。ただ、もしかすると8ラウンドを経験して判定ということもあるのかもしれない。それならそれでいいキャリア」

 対戦相手のデイブ・ピーターソンは、13勝1敗8KOの戦績を持った白人のフックパンチャー。
「典型的なフック系の選手。映像をちょっと見ただけだけど、上背もあるし積極的に手も出してくる。どう対応して、どのパンチを当てるかをこれからサラストレーナーと決めていく」。村田がKOを狙うために選択していくパンチは彼がこだわりを持って磨いている右ストレートだろう。フックが鎌ならば、対するストレートは槍だ。

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最終更新:2014/11/17(月) 3:50
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