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アイソン彗星だけじゃない この冬「3つの彗星」が出現

2013/11/26(火) 12:43配信

THE PAGE

 今冬の天体ショーは、11月29日に太陽に最接近するアイソン彗星だけではない。肉眼での観測は難しいが、明け方の東の空には他にも3つの彗星が出現しているのだ。

[動画]消滅するかも? アイソン彗星ってどんな彗星

エンケ彗星

 その1つが、公転周期3.3年という、周期彗星のうちで最も短周期の「エンケ彗星」(1786年発見、近日点通過は今月22日)だ。東南東の低空に位置して、明るさは7等級と暗いが、双眼鏡を使えば、今月23日から25日にかけてはエンケ彗星とアイソン彗星、水星、土星といった“豪華4天体”が一度に見えるかも。その後エンケ彗星は、昼間の空にまぎれて見えなくなる。

ラブジョイ彗星

 さらに注目は、今年9月7日に発見されたばかりの新しい「ラブジョイ彗星(C/2013 R1)」だ。2011年に太陽に最接近した「ラブジョイ彗星(C/2011 W3)」と同じ、豪州の「コメット・ハンター」テリー・ラブジョイさんが発見したものだ。新・ラブジョイ彗星は11月中旬には東の空高くにあるが、その後徐々に高度を下げ、12月10日すぎにはアイソン彗星とも接近して見える。近日点通過は12月23日だが、太陽とは0.81天文単位の距離とあまり近づかない。明るさは6等級前後で、双眼鏡を使えばボンヤリとした姿を見つけられるかもしれない。

リニア彗星

 もう1つが「リニア彗星(C/2012 X1)」だ。これは米国リンカーン研究所による地球近傍小惑星探査計画(リニア)によって発見された多くの“リニア彗星”のうちの1つで、昨年11月に発見された。公転周期は1000年以上と長く、太陽最接近は来年2月。現在は木星軌道の内側に入り、明るさも当初予想の14等程度から今年10月には8等へと、急激に明るくなる「アウトバースト」現象が確認された。今後さらに太陽に近づき、どれだけ増光するのか楽しみだ。これから半年以上、東から南東への明け方の低空に位置するという。

なぜ今年は彗星が多い?

 でもなぜ、今冬は出現する彗星が多いのか? という疑問はちょっと違う。実は、たまたま発見されて名前の付いた彗星がこの冬、せいぞろいしただけなのだ。無名の彗星はまだまだ数多く、年がら年中、太陽系にはやって来ている。今後さらに、どのような彗星が出現するのか。世界中の「コメット・ハンター」たちが狙っている。

(文責/企画NONO)

最終更新:2015/7/11(土) 4:00
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