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「非ブラック企業認定」は就活に使える?/木暮太一のやさしいニュース解説

2013/12/4(水) 10:21配信

THE PAGE

12月1日、就活活動が解禁になりました。これから就活生が必死に企業回りを始めることになります。

ただ、ここ数年「ブラック企業」という言葉が“流行”し、学生たちはますますシューカツに向けて不安を募らせているでしょう。

厚労省の「お墨付き」

社員に対し、残業代を払わなかったり、不当にクビにしたりする「ブラック企業」が問題視されるなか、厚生労働省が企業に対し「非ブラック企業」のお墨付きを与える取り組みが始まっています。

今年10月末時点で、この“お墨付き”を得たのは全国約4400社。企業側の関心も高いようです。

―――「ブラック企業ってどんな企業のことを指すんだっけ?」

ブラック企業かどうかを判断するキーワードは、
1.残業時間、2.有給休暇の実際の取得日数、3.新卒3年後離職率
だそうです。これらの数字が「劣悪」だとブラック企業と定義されるようですね。

―――「“お墨付き”ってどういうこと?」

厚生労働省は今年4月から「若者応援企業宣言事業」を始めました。これは、
「一定の労務管理の体制が整備されており、若者(35歳未満)を採用・育成のためハローワークに求人を提出し、通常の求人情報よりも詳細な企業情報・採用情報を公表する中小・中堅企業を「若者応援企業」として、積極的にマッチングやPR等を行う事業」(厚生労働省)
です。

―――「なんだかよくわからないけど、つまりどういうことなの?」

国がある基準を設定して、「あなたの会社は、“ブラック企業”ではありませんよ」という認定をします。その認定を受けた企業は、「うちは(厚労省お墨付きの)若者応援企業です!」として自社を宣伝することができるのです。

中小企業にメリットも

特に中小企業にはメリットがありそうです。
この認定企業だけを集めた合同企業説明会があったり、ハローワークで積極的にPRしてもらえたり。大手に比べ応募者が少ない中小企業はメリットがあります。

―――「なるほど、事業内容ではなく、ブラックかどうかを伝えられるってことだね」

この認定を受けるには、書類を提出し、7つの基準をクリアーする必要があります。大きくまとめると、3つの要素があります。

(1)職場の労働環境を公表すること
・みんなどれくらい残業しているか、を公表する
・どれくらい有給・産休を取っているか、を公表する
・新卒・中途採用者がどれくらい“定着”しているか、を公表するなど

(2)悪いことをしていないか
・会社都合でクビにしたり、退職を勧めたりしていないか
・新規の採用内定取消を行っていないか
・労働関係で法律違反をしていないか
・助成金の不支給措置を受けていないか

(3)認定に必要な条件を満たしているか
・若者対象の「正社員求人」をハローワークに出しているか
・この「若者応援企業宣言」の事業目的に賛同しているか

です。
これらを満たせば「非ブラック企業」ということになるわけですね。

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最終更新:2015/3/20(金) 4:04
THE PAGE