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これからが見ごろ 冬の星座の基礎知識

2013/12/15(日) 10:39配信

THE PAGE

 冬は空気が澄んで、四季を通じて一番、星がきれいな季節だ。♪木枯らし途絶えて…と、唱歌『冬の星座』(堀内敬三作詞、ウイリアム・ヘイス作曲)も思い出される。その歌詞に出てくるのが「オリオン座」と「すばる(昴)」だ。「昴」は谷村新司さんの歌にもなっている。古くは「春はあけぼの…」で知られる清少納言の『枕草子』にも「星はすばる」とズバリ書かれているので、日本でも古くから親しまれていたようだ。

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 ところで、「オリオン座」には“座”が付くので星座と分かるが、「昴」も星座なのだろうか。実は、「昴」は「プレアデス星団」という、肉眼で見ると5-7個(双眼鏡の観察では数十個)の星の集まりだ。いずれも青白く輝いているのは、それだけ“若い”(と言っても誕生後6000万年~1億年の)高温の星たちということ。ちなみに地球は45億年前に誕生している。同星団はオリオン座の東隣にあって、やはり星座の「おうし座」を構成している天体なのだ。

■トレミーの48星座

 そもそも「星座」は、夜空で輝く幾つかの星(自分で光る「恒星」)の並びから人や動物、事物などの絵柄に見立てたもので、その起源には古代エジプト人が一年を区画するのに用いたとか、メソポタミア文明以前の羊飼いたちが作ったとかの説があるようだ。

 いずれにしても、紀元前9世紀ごろには古代ギリシア人が自分たちの神話を題材に星座にしていた。これがヨーロッパや周辺各地にさまざまに広がっていたものを、西暦2世紀の古代ローマの天文学者で、「天動説」を唱えたクラウディオス・プトレマイオスが48星座にまとめた。「トレミーの48星座」(トレミーとはプトレマイオスの英語名)と呼ばれる。

■国際的に決められた88の星座数

 ところが、後の大航海時代に南天に多くの星が観測されるようになってからは、好きなように星座が加えられ、“乱立”状態のまま時代を経てしまった。そこで1928年(昭和3年)にオランダで開かれた「国際天文学連合(IAU)」第3回総会で、現在の88星座が決められた。これは「トレミーの48星座」を基本に南天の星座を加えたもので、ラテン語の正式名称だけではなく、各星座の天球に位置する範囲も厳密に決められた。その結果、地球から見える太陽系以外の天体は、必ずどれかの星座に属することになった。

 88星座の日本語による訳名は決まっていなかったので、学者の組織「学術研究会議」(現「日本学術会議」)が1944年に訳名を決定し、その後さらに数度改定されて、現在の日本語名となった。88星座のうち南天にあって日本からまったく見えないのは、「カメレオン座」「テーブルさん座」「はちぶんぎ座」「ふうちょう座」の4星座。一部しか見えないのは12星座ある。

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最終更新:2016/2/6(土) 3:22
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