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世界の景気、今どうなっているの? 米国「独り勝ち」のワケ

2013/12/16(月) 12:52配信

THE PAGE

 世界景気の状況が大きく変わろうとしています。米国経済の回復が鮮明になり、一方で中国をはじめとする新興国の停滞が顕著になってきています。

シェールガス開発が米景気後押し

 この5年間、世界経済はリーマンショックの影響に振り回されてきました。日米欧の経済が大打撃を受ける中、世界経済の機関車役は中国などの新興国でした。しかしこの1年で状況は大きく変わってきています。新興国の経済成長に陰りが見え始め、その代わりに米国の復活がより鮮明になってきたのです。

 OECD(経済協力開発機構)では米国の経済成長(実質)について2013年はプラス1.7%、2014年はプラス2.9%を見込んでいます。足元の景況感を示す米国の製造業景気指数は2013年6月以降急上昇し、景況感の境目とされる50を大きく上回る状況が続いています。

 この状況を後押ししているのが米国のシェールガス開発です。米国はシェールガスの本格的な輸出を開始しており、これによって長年の懸念材料であった米国の経常赤字が改善し始めています。税収が増加していることから米国の財政再建は予想以上に進む公算が高くなってきました。

中国やインドは成長が鈍化

 一方、新興国はこれまでの景気を支えたインフラ投資が一巡し成長が鈍化しています。過去10年、平均10%以上の成長率を記録してきた中国は、今後は7%台の成長に鈍化することが予想されています。インドや中南米も同じような状況です。欧州は最悪の状態を脱しましたが、スペインやギリシャの財政問題はまだ解決しておらず、長期低迷が続くと予想されています。

 好調なのは米国だけという状況なのですが、これは世界経済全体からすると成長鈍化の要因となります。いくら米国が元気がよいからといっても、米国は先進国であり、途上国のような劇的な経済成長が見込めるわけではないからです。

 エコノミストなど経済専門家の間では、こうした状況をどのように打開すればよいのかについて議論が始まっていますが、明確な答えが出ているわけでありません。先進国においても、再度大規模なインフラ投資を進め、需要を喚起すべきだという意見がある一方、規制緩和や新産業育成など供給面の改革がより重要という見方もあります。

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最終更新:2016/2/13(土) 4:20
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