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ボートレースの最高峰 賞金王決定戦競走とは?

2013/12/18(水) 15:21配信

THE PAGE

 年末の大一番といえば、競馬の有馬記念が有名だが、ボートレースにも有馬記念に匹敵するレースがある。それが18日から23日までボートレース住之江(大阪市住之江区)で開幕するSG「第28回賞金王決定戦競走」だ。SGとはスペシャルグレードの略。ボートレースでは最も格が高いレースであり、中央競馬のG1に相当する。賞金王は数あるSGの中でも最も賞金が高い。

■2分足らずで1億円を稼ぐ

 1月から11月までの獲得賞金ランク上位12人で争われる頂上決戦で、優勝賞金は公営競技で最高の1億円だ。期間は4日間。トライアルと呼ばれる予選を3日間戦い、着順得点の上位6人がファイナルへ進む。ボートレースは1周600メートルのプールを左回りで3周する競技。優勝者はわずか2分足らずで1億円を手にする。

 売り上げもけた違いだ。97年の賞金王決定戦では優勝戦の1レースだけで61億1514万7500円を売り上げた。このレコードは今も破られていない。過去27回のうち23回が住之江での開催。ゆえに住之江は『ボートレースのメッカ』と呼ばれ、最終日の12R、スタンドはファンで埋め尽くされる。

 数々の名勝負が繰り広げられてきたが、今でもファンの語りぐさになっているのが95年の第10回大会だ。レースは1コースに入った中道善博(当時46歳・引退)と2コースから攻めた植木通彦(当時27歳・引退)のデッドヒートとなった。テクニックのベテラン中道か、スピードで勝る若手の植木か。ターンごとに先頭が入れ替わる展開に、スタンドの熱狂は頂点に達した。結果は3周目に植木が中道を抜いて賞金王初制覇。植木は引退までに10度もSGを制し『艇王』と呼ばれた。

■松井繁 史上初の快挙なるか?

 今年、最も注目を集めるのは過去3度、賞金王決定戦を制している松井繁(44歳・大阪)だ。過去3度Vは、これまで野中和夫(引退)、植木通彦、田中信一郎(41歳・大阪)が達成しているが、4度目の制覇となれば、史上初の快挙となる。

 松井のこれまでのSG勝利数は艇王・植木を超える11回。生涯獲得賞金は32億円を突破。もちろん歴代トップの数字だ。艇王・植木に対して松井は『王者』と呼ばれている。今年で8年連続18回目の出場。「賞金王に出る、ということに関してはほかの人とは気持ちが違います」と言い切る。はたして、史上初の快挙は達成するかーー。

(文責/スポーツ報知・ボートレース担当・藤原邦充)

最終更新:2016/1/5(火) 3:15
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