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徳島のJ1昇格がもたらす効果 J3クラブのロールモデルになれるか

2013/12/22(日) 9:00配信

THE PAGE

 J1昇格プレーオフを制して、徳島ヴォルティスが悲願のJ1昇格を果たしました。四国勢のJ1昇格は徳島が初めてになります。ヴォルティスを擁する徳島県は全国で、鳥取県、島根県、高知県に次ぐ4番目に人口の少ない県(約78万人:2010年国勢調査)であり、徳島県はJ1クラブを抱える、もっとも人口の少ない県(これまではサガン鳥栖の佐賀県は85万人)ということになります。それでも、その経済効果は10億円以上になると試算されるそうです。

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 「地域がJリーグのチームを持つことで得られる経済効果は、「チケットやグッズ収入」の直接効果と「ファンが観戦後に飲食することや、高速道路などの通行料など」で得られる波及効果を合わせ、J1で20億円~50億円、J2で10億円~20億円と言われています。徳島県の人口で考えれば、現在で10億円程度、J1に昇格したことで20億円以上、つまり10億円以上がプラスになると考えられます」と、スポーツマーケティングに詳しい大野知也氏(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)は分析します。

■経済効果は17億円にも

 また、徳島県の人口と山梨県の人口とそれぞれの都市部(東京と大阪)からの距離も似ていることもあり「ヴァンフォーレ甲府は直接効果で17億円にプラスがありました。徳島はそれと同等の経済効果も十分に考えられるでしょう」(前述・大野氏)。

 まず、直接効果として考えられるのが、観客動員数。今シーズンは1試合平均4300人(J2、22クラブ中18位)でしたが、その倍以上の集客が予想されています。過去にJ2からJ1に昇格したチームでの実績は以下のとおり。

・2006年 甲府 約6900人→約12200人
・2009年 山形 約6200人→約12000人
・2012年 鳥栖 約7700人→約12000人
・2014年 徳島 約4300人→ ???

 また、今シーズン、遠藤保仁選手ら日本代表を抱えるガンバ大阪がJ2に所属した際にも、J2各クラブには経済効果をもたらしており、徳島で行われたガンバ大阪との試合では、8897人と平均の倍以上の観客動員となったことも、参考になると言えるでしょう。立地的な観点でいえば、徳島県は地理的に広島、神戸、大阪からの移動距離が比較的短く、各クラブのサポーターを徳島に連れてきてくれることが期待できそうです。

 「中でもセレッソ大阪は、徳島に在籍していた柿谷選手が在籍していたこともあり、話題性も大きいので目玉カードになるでしょう」(大野氏)。

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最終更新:2015/12/27(日) 4:05
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