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進化続ける脅威の34歳・世界王者が狙う大晦日のKO勝利

2013/12/24(火) 20:22配信

THE PAGE

絶対に負けられない

 大晦日に8度目の防衛戦を行うWBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志(ワタナベ)が24日、東京五反田のワタナベジムで公開スパーリングを行った。今回の相手は、同級8位で前日本スーパーフェザー級王者の金子大樹(横浜光)。25歳で、まだキャリアは浅いが、昨年5月に日本タイトルを獲得して以来、4度の防衛をすべてKOでクリアしているフィジカルに優れたパワーが自慢の挑戦者だ。一発の怖さを兼ね備えている。

 内山は「相手は日本人のチャンピオンの中でも最強と言われている人。絶対に負けられないという気持ちがいつもより強いです。お互いに戦う距離が似ているので面白い。当たれば倒れる。キリキリした試合になるでしょう」と余裕を持って語った。

 5月のV7戦以来、7か月ぶりの試合となるが、スパーが計120ラウンドを超えるなど、これまでにない練習を消化、コンディション調整はうまくいっている。現在、34歳。本来ならば、肉体的な衰えや限界を感じる年齢だが、4年前にフィジカルトレーナーの土居進氏の指南を受けて本格的なフィジカルトレーニングに取り組むようになってから、その肉体の進化は、今なお続いているという。

 今回のV8戦に備え、土居トレーナーは、足の太ももとの裏側と体幹を鍛えるメニューを特別に科した。ロープを使って足を吊るようにして足裏を鍛えるトレーニング方法。体幹に連動する腹筋運動に関しては、6種類以上の種目をサーキットに組み込んだという。

 「これまで鍛えられていなかった部分。金子選手はフィジカルが強いので打たれても耐えうる耐久性を上げ、ジャブひとつにしても少しでも上積みをつければとハムストリングスから体幹への連動部分を鍛えました。まだまだ内山選手の肉体は進化しています。トレーニング負荷の数値が上がっているんです。今の練習さえ続けられてモチベーションが維持できるならば、あと3年、ボクサーの定年(37歳)まで十分にできるでしょう」

 ジムに顔を見せた土居トレーナーは、そう太鼓判を押した。この日の2ラウンドのスパーリングに、その効果が垣間見えた。太ももの裏を鍛えたことでウェービングなどのディフェンス技術に関して、これまでは上半身だけの対応だったが、下半身を使って沈みこめるようになっていた。わずか数センチの世界だが、パンチ被弾の危険性が下がり同時に反撃に切り替えるスピードもアップする。

 「パワーが上がっている。疲労の回復が早くなって練習ができるんです」
 内山自身が、肉体の進化に手ごたえを感じている。

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最終更新:2015/11/19(木) 4:54
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