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ソフトバンク、米携帯4位の買収検討 課題は何?

2013/12/25(水) 18:13配信

THE PAGE

 ソフトバンクが米携帯電話4位のTモバイルUSを約2兆円で買収する方向で検討に入ったと、12月25日に報じられました。2013年7月に実施したスプリント買収に続く超大型買収です。最終的には米司法当局の判断待ちですが、もしこの買収に成功すれば、同社はAT&Tやベライゾンを抜いて世界第2位の携帯電話会社に躍り出ます。果敢な買収劇は果たしてうまくいくのでしょうか?

 ソフトバンクは2013年7月、216億ドル(約2兆2500億円)を投じて、米国第3位の携帯電話会社スプリントを買収しましたが、息つく暇もなく、同じような規模の大型買収を実施することになります。

 世界最大の携帯電話市場である米国では、シェア1位のAT&T(顧客数1億1000万人)、2位のベライゾン(同1億人)、3位のスプリント(同5500万人)、4位のTモバイルUS(同4500万人)が激しい顧客獲得競争を繰り広げています。

 今回ソフトバンクが買収に成功すれば、3位のスプリントと4位のTモバイルUSの両方を獲得することができますから、北米での顧客数は9900万人となり、上位2社とほぼ並ぶことになります。日本国内の顧客4400万人を足すと、米国トップの携帯電話会社をはるかに超える超巨大企業が誕生することになるわけです。

2社に計4兆円超を投入へ

 企業買収の世界では、業績が絶好調の会社が売りに出ることはまずありません。業績が絶好調であれば、その会社の株主がわざわざ会社を手放す必要がないからです。会社が身売りされるということは、業績が良くないということの裏返しであり、それは買う側にとって大きなリスクとなります。

 一方で、こうした会社を買収してうまく立て直すことができれば、一気に業容を拡大することが可能となります。こうした大型買収はリスクでもありますが、またとないチャンスでもあるわけです。

 スプリントやTモバイルUSもその例外ではなく、両社の業績はあまりよくありません。ソフトバンクは、スプリントとTモバイルUSに対して、合計で4兆3000億円近い資金を投入することになるのですが、一連の企業買収がうまくいくのかは、両社の経営をうまく立て直せるかにかかっています。

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最終更新:2014/12/18(木) 4:06
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