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横浜F・マリノス リベンジ成功の理由

2014/1/1(水) 22:21配信

THE PAGE

 2013年のJ1最終節でタイトルをかっさらっていった相手との対戦に、「この巡り合わせに感謝したい」と言ったのは、横浜F・マリノスのボランチの中町公祐だった。「リーグ1位と2位による決勝。僕らの力を証明するチャンスだと思っていた」と力を込めた。

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 センターバックの栗原勇蔵も、対戦を心待ちにしていたという。「リーグでは僕らが2連勝していたけど、優勝を持っていかれた。その借りを返したいと思っていた」と明かす。

■戦術的な面でも戦いやすい相手

 サンフレッチェ広島との決勝を望んでいたのは、なにも選手ばかりではない。樋口靖洋監督もまた、決勝に勝ち上がってくるのは、FC東京ではなく広島であってほしいと願っていた一人である。ただしそれは、借りを返したいのではなく、戦術的な側面からの願望だった。
 「広島のDFのほうがプレッシャーをガツガツかけてこないところがある。だから、端戸がラインとラインの間でボールを受けて、前を向く状況が作れるんじゃないかと」

 結論から言えば、指揮官の願いは叶い、狙いは的中した――。
 J1チャンピオンの広島と2位の横浜F・マリノスによる天皇杯決勝は、横浜が2-0で勝利し、04年のリーグタイトル以来、9年ぶりのタイトルを手に入れると同時に、最終節でひっくり返されたリーグ戦のリベンジを果たした。

■”陰のMVP”の活躍を見せたFW端戸仁

 先制ゴールを奪っただけでなく、2点目につながるコーナーキックを獲得するなど、全得点に絡んだ齋藤学がMVPなら、今季初めて1トップを務めた端戸仁は影のMVPと言っていい。いや、表のMVPに選ばれてもおかしくない働きだった。

 立ち上がりから攻勢に出て、ゲームを優位に進めたのは、横浜だった。テンポよくパスをつないで広島を相手陣内に押し込むと、コンビネーションやドリブル突破でゴールに迫った。横浜が特に前半、ワンサイドゲームと言える展開に持ち込めたのは、ボランチの位置まで下がった中村俊輔が厳しいプレッシャーを受けることなく、攻撃を組み立てられたからだった。

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最終更新:2015/12/23(水) 4:38
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