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「経団連」って何? 次期会長に異例のOB起用

2014/1/14(火) 15:00配信

THE PAGE

 経団連(日本経済団体連合会)は、6月に退任する予定の米倉弘昌会長の後任に、東レ会長の榊原定征氏を起用する人事を固めました。経団連会長は現役の副会長から登用することが慣例となっており、すでに幹部を退任した人物が会長に就任するのは極めて異例といわれています。そもそも経団連とはどのような組織で、政治に対してどのような影響力を持っているのでしょうか?

 経団連は企業経営者の立場から経済政策を提言するために作られた団体の一つです。労働組合は労働者の立場から政治に働きかけますが、経団連などの経営者団体は企業経営者の立場から政治に各種の働きかけを行います。

 日本には経団連のほかにも、日本商工会議所(日商)や経済同友会といった経済団体があります(以前は日経連という団体もありましが、現在は経団連と統合されています)。日本商工会議所は中小企業の加盟が多いという特徴があり、経済同友会は参加資格が個人で外資系企業経営者も参加するなど組織がオープンという特徴があります。

「オールド製造業」中心の組織

 経団連は大企業を中心とした組織となっており、経済団体の中でもっとも影響力が大きいといわれてきました。かつては政権の行く末を左右するほどの力を持ち、経団連会長は「財界総理」などと呼ばれていた時代もあります。日本の行政改革の旗振り役で、メザシに玄米という質素な食生活を売りに、庶民から絶大な人気を博していた土光敏夫氏(1974年会長就任)などは、経団連が極めて大きな影響力を持っていた時代の代表的な人物といえるでしょう。

 日本は戦後、一貫して製造業の輸出で利益を上げてきましたから、経済界の首脳も製造業出身者が中心でした。しかし、近年は製造業が衰退しサービス業の比重が増えてきています。本来はそれに合わせて経団連幹部の顔ぶれが変わっていてもよさそうなのですが、相変わらず幹部には製造業トップがズラっと並んでいます。新しく会長に就任する榊原氏は東レ、現会長の米倉氏は住友化学、さらにその前の会長である御手洗氏はキヤノン出身です。

 こうしたオールド製造業中心の体制に意義を唱え、楽天の三木谷社長が2011年に経団連を脱退するという出来事がありましたが、その後も経団連の基本的なスタンスは変わっていません。

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最終更新:2016/2/19(金) 2:59
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