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オランド仏大統領の密会スキャンダル 議論噴出の背景は?

2014/1/16(木) 10:30配信

THE PAGE

 フランスのオランド大統領が女性スキャンダルに見舞われています。フランスでは、大統領など権力者の私生活について追及しないという伝統があるのですが、今回の場合、これまでとは少々事情が異なっています。オランド大統領はフランスの大統領としては初の事実婚夫婦であり、女優との密会が不倫に該当するのかどうか、今後のファーストレディの公務をどうするのか、さらには安全保障上の問題はないのかなど、議論が噴出しているのです。

 今回の騒動は、フランスの芸能誌が、大晦日の夜にオランド大統領が女優と密会していたことを報じたことがきっかけとなっています。フランスでは米国や英国とは異なり、権力者の私生活について報道することはタブーとされています。しかしサルコジ前大統領の時代あたりからその雰囲気は変わってきており、公人である政治家は、私生活についてもある程度オープンにすべきだという声も徐々に大きくなっています。

結婚めぐり国論二分する激論

 とりわけ、今回、密会騒動を起こしたオランド大統領に対しては詳しい事情を説明すべきだという声が多く寄せられているようです。その理由は、フランスにおいて、結婚や性に関して国論を二分する激論が行われているからです。

 フランスは1999年に事実婚に関する法整備を行い、事前に契約を結べば、正式に結婚していなくても、財産などに関する権利関係をはっきりさせることができるようになりました。さらに2013年には大激論の末、同姓婚も合法化され、男女の結び付きに関する形態は多様化しています。

 しかしフランスはもともとカトリックの国ですから、保守的な結婚観、倫理観を支持している人も少なくありません。オランド大統領は初の事実婚カップルの大統領ということで、就任時には夫人?のバレリー・トリルベレールさんがファーストレディとして公務をしてよいのか議論になったこともありました。このような状況で今回のスキャンダルが起こってしまったので、私生活と公務は無関係であるとは言い切れなくなってしまったのです。

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最終更新:2015/9/24(木) 4:19
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