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冷蔵庫やテレビからサイバー攻撃、背景は? ネット家電のセキュリティ問題

2014/1/24(金) 10:00配信

THE PAGE

 冷蔵庫やテレビという家電製品がハッカーに乗っ取られ、自分が知らない間にサイバー攻撃の発信基地になってしまう。そんな事態が現実のものになりつつあります。

■悪質なメール送信75万通以上

 米国のセキュリティ企業プルーフポイントは1月16日、10万件を超える家電製品から大量のサイバー攻撃があったことを確認したと発表しました。攻撃があったのは、昨年の年末から今年の年初にかけての6日間で、ネットに接続された10万を超える家電から、75万通以上の悪質な電子メールが企業や個人宛に送信されたということです。

 家電製品の中にはインターネットに接続できるタイプのものが増えてきています。外見は家電でも、中にはパソコンやスマホとほぼ同じ仕組みのハードウェアとソフトウェアが入っています。例えば設定された温度になったら電子メールで連絡するという機能を持った冷蔵庫であれば、パソコンやスマホと同様、メールを送受信するソフトウェアが内部に入っているわけです。

 もしこの中にウイルスが仕込まれ、乗っ取られてしまえば、従来のパソコンやスマホと同様、自分の家にある家電製品が今度はサイバー攻撃の発信拠点になってしまいます。

■PCと異なる業界、仕様の共通化進まず

 これまでパソコンやスマホのハッキングやウイルス感染には注目が集まっていましたが、家電についてはあまり関心が寄せられてきませんでした。それは家電の世界はパソコンやインターネットと業界が異なるため、仕様の共通化が進まず、ネットへの接続が遅れていたからです。

 家電の世界は今でこそ韓国のサムソンやLG、中国のハイアールなど新興国のメーカーが躍進してしますが、かつては日本メーカーの独壇場でした。日本メーカー各社はインターネットが普及すると、ネットへの接続機能を相次いで製品に搭載しましたが、各社がバラバラの仕様を提唱していたため、思いのほか家電のネット接続は普及しなかったのです。

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最終更新:2016/2/25(木) 4:25
THE PAGE