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新興国通貨が暴落、日本株も急落 世界経済で何が起きているの?

2014/1/28(火) 11:12配信

THE PAGE

 ブラジルやトルコといった新興国の通貨が急落しており、その影響を受けて各国の株価が急落する状況となっています。今世界経済では何が起こっているのでしょうか?

 今回の新興国における通貨下落は、米国による量的緩和策縮小がきっかけになったといわれています。

 米国の中央銀行であるFRB(連邦準備制度理事会)は2013年12月18日、2014年1月から量的緩和の縮小を開始することを決定しました。FRBはリーマンショックによる金融危機から脱却するため、市場に大量の資金を供給する、いわゆる量的緩和策を実施してきました。しかし米国の景気が順調に回復してきたことから、市場に供給する資金の量を徐々に減らす方向に政策転換を行いました。これが量的緩和策の縮小と呼ばれるものです。

新興国のドル資金が米国に戻る

 これまでFRBは市場に大量に資金を供給してきましたから、余ったお金は新興国に向かい、これらの国々の通貨は上昇を続けていたわけです。しかし米国が量的緩和の縮小を開始すると、これらのドル資金は米国に戻ってしまい、新興国の通貨が売られるという状況になってしまいました。

 米国が量的緩和を縮小するということは、米国の景気が順調だという意味であり、緩和縮小が始まった場合には、米国で投資をした方が有利となります。このため、世界に流出していたドル資金が引き上げられてしまうことが予想されていたのですが、実際に緩和縮小が始まると、やはり新興国から資金が流出し、その過程で各国の通貨が売られるという現象が起こったわけです。

 今回の通貨安は、景気の主役が新興国から米国に移ったことが根本的要因であり、米国の好景気はいずれ新興国にも恩恵をもたらします。通貨安で新興国に競争力が付き輸出が回復してくれば、為替相場もいずれ安定してくると考えられます。今回の通貨安を過剰に心配する必要はないでしょう。しかしながら、どの国の通貨も大丈夫かというとそうではないところが少々難しいところです。

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最終更新:2016/2/7(日) 4:55
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