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バーナンキ氏の後任 イエレン新FRB議長は何するの?

2014/1/30(木) 18:00配信

THE PAGE

 米国の中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)の新しい議長にジャネット・イエレン氏が就任し、2月から新体制がスタートします。FRB議長はどのような仕事をする人なのでしょうか?

イエレン氏って誰? 新議長で円どうなる?

 米国の中央銀行は、日銀のように1つの銀行として存在しているのではなく、全国を12区画に分け、各地区ごとに連邦準備銀行と呼ばれる銀行があり、それぞれが地域の中央銀行としての役割を果たしています。地区連銀と呼ばれるこれらの銀行を統括し、全体的な金融政策を決定するのがFRBと呼ばれる組織です。この組織のトップであるFRB議長には、これまでバーナンキ氏が就任していましたが、2月からはイエレン氏がその後を継ぐことになります。

 FRB議長の役割は基本的に日銀総裁と同じで、物価を安定させるために金利を操作したり、市中に供給する資金を調整するという仕事を行います。特にリーマンショック後には、物価の安定だけにとどまらず、景気を回復させるというより重要な役割も期待されるようになっています。バーナンキ議長は、米国経済を立ち直らせるため、量的緩和策と呼ばれる積極的な金融政策を実施してきました。これはFRBが、国債などの金融資産を購入し、市場に大量の資金を供給するというものです。米国はこのおかげで、リーマンショックの影響から立ち直り、徐々に景気が回復してきたのです。

量的緩和策には副作用もあることから、いつまでも継続するのは得策ではありません。米国経済の回復傾向がはっきりしてきた昨年後半以降、FRBはこの政策を縮小することについて検討を開始し、12月には正式に量的緩和策の縮小開始を決定したのです。

 新しく議長に就任するイエレン氏は、これまで副議長としてバーナンキ氏を支えてきた人物であり、基本的にバーナンキ氏に近い考え方を持った人物といわれています。したがって新議長就任後も金融政策の方向性が大きく変わることはないと考えられています。具体的には、量的緩和は継続しつつ、その規模を徐々に縮小させ、近い将来、景気がさらによくなってきた段階では金利を引き上げることになります。イエレン氏とバーナンキ氏の最大の違いは、イエレン氏は将来の見通しに対して、よりはっきりと説明する方針だという点があげられます。

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最終更新:2016/2/12(金) 4:12
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