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FC岐阜はなぜラモス、川口、三都主を補強できたか

2014/2/3(月) 11:30配信

THE PAGE

 FC岐阜と言えば、成績面・財政面ともに苦悩を続けてきたクラブの一つである。J参入以降の成績を辿ってみると、2008年は13位、09年は12位、10年は14位、11年は20位、12年は21位、13年は21位。クラブ数が増えた今日とはいえ、いずれも最下位に近い数字である。一方の観客動員数も、微増はしているが昨年は平均4525人で、12年には、財政難によるクラブ消滅の危機にも陥った。そもそも岐阜県が“サッカー熱”の弱い土地であることは周知の事実であり、取材している中で感じる県民の関心事と言えば「中日ドラゴンズ」ばかり。リーグの中でも“陰”の存在だった。

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■大物監督、大物選手の獲得

 そんな岐阜にいま、光が差し込んでいる。14年の新監督にラモス瑠偉氏を招き、元日本代表でW杯出場の経験もある川口能活、三都主アレサンドロいったビッグネームを次々と補強。これまでのクラブの歴史を考えるとまるで夢心地だ。実際、新体制発表会見には100人以上、約40社のマスメディアが駆け付け、チーム始動日の練習には約300人のサポーターが来訪。そして今季の胸スポンサーには、「日本特殊陶業株式会社」というグローバル企業まで付いた。これまでブレークに至ることのなかった岐阜が、一躍、注目の的となっているのだ。

 しかしである。クラブの陰に“華”を持たせた監督や選手たちには、高額な年俸や移籍金が設定されている。財政難にも陥ったことのあるクラブが、なぜそれほどの大金を投資できるのか。それは、“クラブの枠を越えた人物の存在”なしには語れない。

■クラブを救った"恩人"の存在

 遡ること2012年12月25日。当時、財政難に陥っていたクラブを救ったのが、金融・不動産業の持ち株会社Jトラスト株式会社社長・藤澤信義氏だった。岐阜県出身でもある同氏は、1億5000万円を個人的に寄付した、いわばクラブにとっての“恩人”である。そんな藤澤氏が今回もまた、「故郷を元気にしたい」という思いから、かねてより親交があったラモス氏に岐阜を紹介。タレントとしての顔を持ち、抜群の知名度を誇る存在であることは誰もが知るところで、クラブでは抱え切れない監督の年俸は自身が支援すると、水面下で話を進めていたのである。

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最終更新:2016/2/8(月) 3:51
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