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1兆円損失もへっちゃらなグーグル あらためてどんな会社?

2014/2/7(金) 14:00配信

THE PAGE

 インターネット検索大手のグーグルが、2012年に買収した携帯電話メーカーのモトローラを中国企業レノボに売却すると発表しました。売却によってグーグルは1兆円近くの損失を出す予定なのですが、同社の経営にはほとんど影響を与えない見込みです。グーグルは何かとスゴい会社だと言われていますが、同社はどのような事業をしていて、実際のところ、どれほど儲かっているのでしょうか?

 グーグルはよく知られているようにインターネット上における検索エンジンのサービスを提供しています。日本ではヤフーを使って検索している人も多いかもしれませんが、ヤフーの検索エンジンもグーグルが提供していますので、グーグルはこの分野では圧倒的なシェアを誇っています。同社は高度なテクノロジーを駆使して何やら難しいことをしているイメージですが、同社のビジネスモデルは意外と単純です。

 グーグルの主力事業は検索に連動して表示される広告の取り扱いです。同社が提供する検索連動広告を利用者がクリックするたびに、広告料金の一部が同社に入ってくることになります。広告の単価は安く1クリックあたり数十円というものですが、世界中でインターネットは閲覧されていますから、クリックの総数は、推定で年間数千億回にも達します。

 チリも積もればで、同社の年間の売上げは約5兆5000億円にもなるわけですが、日本の大企業と比較すればソニー(売上高6兆8000億円)やパナソニック(売上高7兆3000億円)よりやや小さく、東芝(売上高5兆8000億円)とほぼ同程度ということになります。一方、グーグルの収益力は並外れており、同社の純利益は1兆3000億円にも達します。東芝の純利益は700億円程度ですし、パナソニックが黒字を確保していた3年前の利益も同じくらいですから、グーグルの稼ぐ力は突出しているといえるでしょう。

 グーグルは、毎年1兆円以上の純利益を上げ、5兆円弱の現金を保有していますから、モトローラの売却で1兆円の損失を出しても、経営的には何の問題もないということになります。モトローラが持つ豊富な特許は獲得できましたら、それほど高い買い物ではなかったのかもしれません。さらにいえば、同社の時価総額は38兆円に達しており、パナソニックの12倍、トヨタの2倍弱もあります。同社の潜在的な資金調達力は圧倒的といってよいでしょう。

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最終更新:2016/1/27(水) 3:15
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