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阪神・呉昇桓の“違反フォーム問題”が抱えているもう1つの危険

2014/2/17(月) 19:12配信

THE PAGE

 阪神の新守護神、呉昇桓(オ・スンファン)投手(31才、韓国)の評判がすこぶる高い。ネット裏にずらりと並ぶ他球団スコアラーや、200勝投手を含む評論家各氏の話を聞いたが、一様に「ボールが重い」、「リリースポイントが安定していて、コントロールがいいから簡単に崩れない」、「ボールの質が違う」などと評価が高かった。

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■一様に高い評価を得ている新守護神

 「ボールのスピン、回転がいいので、ポンとフライで打ち損じさせるケースが多いだろうが、逆に、一発病の怖さがあるかも」という不安視する声もあったが、先日行われた、初のフリー打撃では、新井貴が、すぐには、通称「石直球」と呼ばれるストレートに対応できずに2球目に空振りするなど、3球ほど、ボールが前に飛ばなかった。

 球種は、真っ直ぐと、スプリットのように落ちるスライダーの2種類だけしかないが、対日本野球用に、ツーシームという新たな球種の会得にも、チャレンジしていた。連戦、連投を乗り切っていくには、1イニング限定の抑え投手といえど、球数は少ない方がいい。しかも、対応力の高い日本の打者を相手にするには、目先を変えるボールは、もう1種類は欲しいところ。オ・スンファンなりに日本野球を研究した結果だろう。

 ブルペンに入らず心配された時期もあったが、対人への実戦投球を繰り返しながら肩を作っていくタイプのようで、「ちょっと早く作りすぎているので、少し自分で抑え気味に調整している」という。

■未解決問題 審判団から指摘された二段モーション

 仕上がりは順調だが、まだ解決していない大きな問題がある。キャンプ視察している審判団から違反の疑念を投げかけられた二段モーション問題である。オ・スンファンは、踏み出す左足のステップが、一度、着地するかのようにマウンドに触れ、そこからスキップするようにポンともう一歩前に伸びる。おそらく、この独特のリズムに、バッターは戸惑うのだろう。筆者は、スムーズな投球動作に見えたし、実際、過去に韓国プロ野球は、もとより、五輪やWBCという国際舞台でも問題にはされなかった。だが、審判団はルールブックに照らし合わせて疑念を抱いた。

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最終更新:2015/12/30(水) 4:57
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