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10-12月GDPなぜ失速した?

2014/2/17(月) 17:21配信

THE PAGE

 内閣府が2月17日に発表した2013年10~12月期の国内総生産(GDP)は、市場予想を大きく下回る前期比プラス0.3%(年率換算でプラス1.0%)という低い数字でした。日本の景気は失速しているのでしょうか?

 2013年は年初に大型の公共事業が発注されていたこともあり、大方の市場関係者が年後半にかけて成長の勢いが鈍化すると予想していました。しかし市場の平均的な予想はプラス0.7%の成長でしたから、今回の発表はこれを大きく下回ったということになります。その主な原因は貿易赤字の拡大です。

 GDPは支出面(誰がいくら払ったのか)に着目してみると、個人消費、企業の設備投資、政府支出(公共事業含む)、輸出入などに分解することができます。個人がたくさんお金を使えばGDPは増えますし、同じように企業が設備投資をしたり、政府が公共事業を増やせば、GDPの数字は大きくなります。2013年の前半まで日本の景気が拡大してきたのは、政府が積極的に公共事業を行い、政府支出の金額を増やしてきたからです。

 個人消費や政府支出はイメージしやすいかと思いますが、誰がいくら払ったのかという観点で「輸出入」というのはあまりピンとこないかもしれません。しかし輸出した商品の代金を誰が支払ったのかを考えればそれははっきりしてきます。輸出した商品は外国人が購入しているわけですから、GDPの計算では外国が日本に対して支出したとみなすわけです。つまり輸出がある場合にはGDPはプラスになり、逆に輸入がある場合には海外への支払いですからGDPはマイナスと計算します。差し引きした貿易収支の額が最終的なGDPに影響を与えることになります。

 ここで問題となってくるのが、ここ半年で急拡大した貿易赤字です。日本の貿易赤字は輸出の不振と輸入の増加で急激に増えてきており、昨年12月だけで1兆3000億円にも達しました。貿易赤字の拡大もある程度予想はされていましが、フタを開けてみるとGDPを大幅に押し下げる結果となってしまったわけです。

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最終更新:2016/1/12(火) 4:28
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