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<佐村河内さん問題>ゴーストライターはどこまで許される?

2014/2/18(火) 18:20配信

THE PAGE

 聴覚障害を持ちながら交響曲HIROSHIMAなどを作曲し、日本のベートーベンともいわれていた佐村河内守氏がゴーストライターを雇っていたことが明らかとなりました。しかし音楽業界に限らず、文筆や映像などコンテンツの業界ではゴーストライターの存在はかなり一般的といわれます。果たしてゴーストライターを使うことはどこまで許されるのでしょうか?

 佐村河内氏の場合、聴覚障害の真偽や基本的な音楽の素養も含めた疑惑が持ち上がっており、場合によっては詐欺的な状況に発展する可能性があります。したがって純粋にゴーストライターだけの問題というわけではありません。しかしゴーストライターの存在がひとつの問題提起になったことは間違いないでしょう。

 冒頭にも書きましたがコンテンツ業界ではゴーストライターの活用はごく一般的に行われています。書籍を例にあげると、名前が売れた書き手には依頼が殺到するものですが、人間が書ける量には限界があります。このため作者の話をライターが聞き、原稿をまとめ、作者に確認をしてもらうという形で執筆を進めるケースはかなり存在しています。

 著名ブロガーのイケダハヤト氏は、自身の著作の半分はゴーストライターが書いていると自身のブログで暴露し、これに対して賛否両論が出ています。同氏は昨年、共著を除くと3冊の単行本を出版しています。年3冊というのは、筆の早い書き手であればまったく問題なく書ける量ですが、イケダ氏の場合、自身のブログで1日に何本もの記事を書いています。ブログ執筆や他の仕事と平行して書き下ろしで3冊書くのは少々キツイでしょう。

 またゴーストとは少し違いますが、ノンフィクション作品や推理小説の分野において、取材や事実確認といった作業は本人が行わず、データマンと呼ばれる人物に依頼し、本人は工場でモノを作るように次々と大量に作品を書き上げるというケースは少なくありません。しかしそれで作品の内容が劣るのかというというそうではなく、松本清張氏や前東京都知事の猪瀬直樹氏は非常に質の高い作品を残しています。

 音楽の世界も同様です。一時期、一世を風靡したある大手レーベルでは、架空のアーティストを設定して売り出していたといわれています。また実在のシンガーソングライターでも実際には別の人物が詩や曲を書くケースは多数存在します。それは本人に能力ないというケースもありますが、販売戦略上、企業タイアップなどで一度に何百曲もの楽曲を用意する必要があるため、アーティスト1人ではとても対応できないという現実もあります。

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最終更新:2016/1/18(月) 4:40
THE PAGE

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