ここから本文です

粉飾決算とは何か? なぜ起こってしまうのか?

2014/2/19(水) 12:00配信

THE PAGE

 首都圏を中心に個別指導塾を展開するリソー教育が粉飾決算を行っていたことが明らかになりました。2011年にはオリンパスによる大規模な粉飾決算が発覚するなど、こうした事件はたびたび発生しています。粉飾決算とはどのようなもので、なぜ起こってしまうのでしょうか?

 粉飾決算とは会社が不正な会計処理を行い、実際とは異なる決算書類を作成することを言います。粉飾決算の多くは、売上高や利益が実際よりも多いように見せかけるために行われます(中には税金を少なくするために、業績を悪く見せかけるケースもありますがそれほど多くはありません)。業績が好調だと経営者はより多くの報酬を得ることができまし、世間も立派な経営者だともてはやしてくれます。また業績が好調な企業には銀行が喜んでお金を貸してくれますし、マスコミや証券アナリストからも注目され、事業が非常にやりやすくなります。経営者の中にはこうした魅力に逆らうことができず、粉飾決算に手を染める人が出てくるわけです。

 粉飾決算のやり方は様々ですが、最も多いのは、売上げを架空計上するという方法と、損失を隠蔽するという方法です。リソー教育の場合には、キャンセルなどによって生徒にお金を返却する際、売上げから差し引かなければならない金額を処理せず、そのまま売上げに計上するといった操作が行われていました。これは一種の売上げの架空計上に相当します。またオリンパスは、本来、事業で発生していた損失を海外企業の買収失敗に見せかけて処理するという手口でした。最終的な損失額は変わりませんが、あたかも本業の事業は好調であるかのように偽装することができます。

 本来、上場企業は、こうした不正が行われないよう、監査役会が内部からチェックを行うと同時に、監査法人が会計監査を実施する決まりとなっています。しかし監査役会のメンバーが経営者の部下から指名されるケースもあり、十分にチェック機能が働かないことがあります。また監査法人もあまり厳しく指摘をすると、次から監査の仕事をもらえなくなる可能性があり、ビジネス上の理由から監査を甘くしてしまうところもあります。

1/2ページ

最終更新:2016/2/11(木) 3:49
THE PAGE