ここから本文です

故障を抱える41歳の葛西 4年後の五輪で活躍できる?

2014/3/7(金) 13:10配信

THE PAGE

 ソチ五輪後のW杯から、故障のニュース飛び込んできた。41歳8ヶ月で、五輪の銀メダルを獲得したノルディックスキー・ジャンプ男子の葛西紀明。満身創痍であることは間違いない。だが、ソチ五輪後には「勝ちたいという思いを持ち続けて諦めずにやっていれば、41歳になっても、こういう大会(五輪)で結果を出せるということを証明できたのが嬉しい」と言いながら、いつまで競技を続けるかという質問には「45歳になっても49歳になっても、今より体力も技術も向上させられると思う。ここまで来たらやれるところまで続けたい」と、次の平昌五輪だけではなく、その次の五輪まで意識する発言をして外国人記者を驚かせた。

 故障を抱える葛西は、その言葉を実現できるのだろうか?彼が現役を続けられる要因は、持ち前の身体能力の高さと、それをさらに磨くために20代の頃から死に物狂いでトレーニングしていたという姿勢。そして、その姿勢を今でも持ち続けていることだ。

 遠征中でも体力を維持するために毎朝長時間のランニングを欠かさず、空いた時間があれば自宅に作ったトレーニングルームで身体をいじめている。さらに過去の実績に捕らわれることなく、強くなるために新たな技術を追求する勇気を常に持ち続けているのも彼の強みだ。

 加えて、ケガさえも自分の技術向上のために利用するという発想の柔軟さも持っている。06年夏に“ジャンパーズニー”になってその痛みを引きずったが、その故障をキッカケに葛西は、それまでの持っているパワーを使い過ぎてしまう踏み切りを、パワーを有功に使うスムーズで無駄のない踏み切りに変えてきた。

その踏み切り技術が、ジャンプスーツが小さくなってから注目されている“空中を進む速度の速さ”を生
み出しているともいえる。「膝を痛めてからは正直、体力を維持するトレーニングしかできていないと思います。でもそれが、今の技術とマッチしているのだと思う」

 こう話していた葛西は、膝の痛みが出るのが怖くてしばらくの間は着地でテレマークを入れられなかった。だが一昨シーズンからは膝の周囲の筋力アップをするトレーニングを意識的に取り入れた。その成果で今季は、着地でテレマークを入れても痛みが出ないまでになったのだ。それが五輪でも、優勝したカミル・ストッホ(ポーランド)との僅差の勝負ができた理由だ。

1/2ページ

最終更新:2015/9/15(火) 4:51
THE PAGE