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改良・試験が進む駅のホームドア。ロープなど「次世代型」も

2014/3/16(日) 8:44配信

THE PAGE

 駅のホームに設置され、乗客の転落や車両との接触を防ぐ「ホームドア」。2000年からは法律で新規開業路線への設置が義務づけられ、また近年は既存路線でも設置が進められています。特に関東では、JR山手線の全駅で設置が進んでおり、また東京メトロをはじめ私鉄の各駅でも次々と導入されています。
 その一方で、多くの駅では未だにホームドアの設置計画が進んでいません。実はホームドアの設置には、技術的・物理的に多くの課題がつきまとうのです。もちろん鉄道会社も手をこまねいているわけではありません。すべての駅への導入をめざし、様々な改良・試験が行われているのです。今回は、「次世代型ホーム柵」と呼ぶべき、新しい転落防止システムをご紹介します。

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「ドア」ではなく「ロープ」

 神奈川県にある東急電鉄のつきみ野駅。ここでは、日本信号株式会社が開発した次世代ホーム柵の現地試験が行われています。このホーム柵は従来のようなドア形状のものとは違い、門型に設置された支柱の間に合計28本のロープが張られていて、列車到着時にはこのロープが頭上まで上がることで乗降が可能となります。
 この方式の特長は、支柱の間隔を調整することで様々な車両のドア数・位置に対応できる点で、逆に言えばここがホームドアの普及が進まない大きな理由の一つとなっていました。例えば、つきみ野駅がある東急田園都市線は4扉車と6扉車が走っており、車両の中央付近ではドアの位置が全く異なります。従来のホームドアは異なるドア数・位置の車両が混在することを想定していないため、列車がホームに着いてもホームドアがあって乗降できない・・・ということになってしまいます。従来型は扉を開閉したときに戸袋(扉を格納するスペース)が必要なため、「ホームのどこでも乗降が可能」ということはできなかったのです。そこで、戸袋が不要なロープ式とすることで、支柱部分以外は全面を開放することができ、ドアの数・位置が異なっていても容易に対応できるようになったのです。
 ちなみに、JR山手線は7号車と10号車に6扉車が連結されていましたが、従来型のホームドア導入に合わせて4扉車に統一されています。6扉車がいなくなった原因は、実はこんなところにもあったのです。

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最終更新:2016/2/1(月) 3:07
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