ここから本文です

マレーシア航空機消息不明、飛行機の位置ってわからないの?

2014/3/18(火) 11:00配信

THE PAGE

 行方が分からなくなっているマレーシア航空の旅客機ですが、当初の推測とは異なり、意図的に通信システムが切られ、方向転換した可能性が高くなってきました。しかし10日が経過した現在もその位置が特定できていません。そもそも航空機が飛んでいる位置というのは地上では分からないものなのでしょうか?

 飛行機は常に位置情報が厳格に監視されているというイメージがありますが、実際にはそうでもありません。確かに飛行場周辺の狭い範囲に飛行機がひしめき合う離着陸の際には、すべての航空機はレーダーで監視され、管制官からの細かい指示を受けて飛ぶことになります。しかし離陸した後、一定高度に上昇して巡航状態に入った後は、飛行機は常にリアルタイムで管制を受けているわけではありません。パイロットが定期的に位置情報を連絡するか、衛星通信を使って情報を管制側に送ることで、地上側は位置を特定することになります。

 飛行機の位置をリアルタイムに地上に送信するシステムとしてはATCトランスポンダと呼ばれるものがあり、レーダーの照射範囲であれば、常に航空機の位置を特定することができます。この情報は諸外国ではネットで公表されており誰でも見ることができます。航空ファンの中には、米大統領専用機エアフォースワンや日本の政府専用機の動きを追跡して楽しんでいる人もいます(日本では、その内容を公表するなどの行為は法律で禁じられています)。今回マレーシア機が行方不明になった段階では、トランスポンダが作動する範囲内でしたが、意図的にスイッチが切られた可能性が高いとマレーシア当局は発表しています。実際、諸外国のメディアでは、航空機の追跡サイトからマレーシア航空機の軌跡が消える画面などを繰り返し報道しています。

 このほか航空機には、位置情報や機器の作動状況など、短いテキストメッセージをやり取りするACARSと呼ばれるシステムも搭載されていますが、こちらも意図的にスイッチが切られたことが確認されています。

1/2ページ

最終更新:2015/8/20(木) 4:05
THE PAGE