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<大リーグ>復活のメッツ松坂大輔 何が変わったか?

2014/3/19(水) 15:43配信

THE PAGE

 その1イニングに復活を印象づけるボールがあった。
 松坂大輔は、4回、当初の予定だった74球を投げ終えた後、首脳陣に続投を直訴した。その前の打席で、カブレラにカウント1-3からの直球を痛打された松坂は、五回の打順がカブレラから始まることを考慮した上で、ワートン投手コーチに「シュートを試してみたい」と願い出たという。そのリクエストが叶えられ、この日3度目の対決となったカブレラに勝負を挑んだ。初球、そのシュートを詰まらせて三塁ゴロに。この対戦が、松坂に“啓示”を与えたようだ。

 「手を出してくると思った。ああいう形が増えていけばいい。リーグは違うけれど、ああいう打者に、どういう攻め方をすればいいかというのは、シーズンを迎える前に非常に大事なポイントになる。打たれたり、抑えたりする中で、このボールが必要なんだなと思えたし、それを、この先、しっかり生かさないといけない」と、シュートの有効性に自信を深めると、最後の打者となったカステラノスには、今季キャンプの最速94マイル(150キロ)で、空振り三振に打ち取った。

 「しっかり腕が振れているということだから、良かったんじゃないですかね」

 松坂は、この試合に(18日、日本時間19日、フロリダ州ポートセントルーシー、対タイガース戦)に先発、5回を投げて、2本塁打を含む、7安打4失点だったが、松坂は復調の手ごたえを感じている。

 「手応えはありましたね。きょうは全体的にコントロールがアバウトで、無駄なボールは多かった。きょうは体がよく動く日で、逆にそれを制御できなかった感じだったけれど、投げて疲れが出てきてからは、安定した感じでしたね。長いイニングを投げることで、いいものも、悪いものも、はっきり分かって来るものがある。次のゲームでは(悪いものを)出さないようにしていかないといけない」

 「しっかり腕が振れている」という実感は、松坂にとって、2011年の右肘靭帯再建手術以来、初めてのことだ。手術復帰の12年、シーズンの大半をマイナーでもがき苦しんだ昨年は、無意識なのに、心のどこかで肘を庇う意識が働いていたという。だからこそ、その影響で首や脇腹を痛めるなど、故障が重なる結果となった。だが、自分の腕が本当に自分のものになった今年は、腕の振りが全く違う感覚がある。この日は2球しか投げなかったが、「腕を振りきることで、チェンジアップの軌道も、速さも変わってきた。一番変わったのは、チェンジアップかもしれないですね」

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最終更新:2015/3/19(木) 4:42
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