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TPP、日本がこのまま蹴り続けているとどうなる?

2014/3/27(木) 11:00配信

THE PAGE

 TPP(環太平洋パートナーシップ協定)について、4月に予定されているオバマ大統領の訪日タイミングがひとつのメドになる公算が高まってきました。次回の交渉で妥結できない場合には、TPPへの参加は現実的に難しくなるとの見方も出ています。そうなった場合、その後の展開はどうなるのでしょうか。

 TPP交渉では、いくつかのテーマで交渉が進められていますが、最大のポイントは何といっても日本と米国の関税交渉です。日本はコメ、麦、牛肉・豚肉、乳製品、砂糖のいわゆる「重要5項目」について、関税撤廃の例外にしたい方針です。しかし米国は、原則としてすべての分野における関税撤廃を要求しており、同じく農作物に強いニュージーランドや自由貿易主義のシンガポールなどがこれに同調しています。

 米国では11月に中間選挙があるため、その時期から逆算すると4月までに交渉をまとめておく必要があるといわれています。したがって次回の交渉で妥結に至らない場合には、日本がTPPに参加しないという状況も考えられます。

 最終的に米国が折れる可能性はありますが、もし日本が強気で交渉を行うという場合には、最悪、交渉が決裂する事態も想定しておく必要があるでしょう。

 もしTPPに日本が参加しないことになった場合、もっとも懸念すべきなのは中国がTPPに参加するという事態です。米国は現在、中国と包括的な経済・金融交渉を進めている最中です。これがうまくまとまると、中国のTPP参加がより現実的な話になってきます。米国は同時に、欧州と米国の経済圏を統一する米欧FTAについても、昨年から交渉をスタートさせています。仮に中国がTPPに参加し、米欧FTAがまとまることになると、日本以外の世界の主要経済圏が統一されてしまうことになるかもしれません。今のところその可能性はまだそれほど高くはありませんが、このような状態になってしまった場合には、貿易を経済の基本としている日本は非常に苦しい立場になります。

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最終更新:2015/8/9(日) 4:53
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