ここから本文です

視聴率よりも視聴層に原因か?「いいとも!」終了の背景とは

2014/3/29(土) 10:00配信

THE PAGE

 フジテレビの「笑っていいとも!」が3月31日の放送をもって終了となります。国民的番組の一つといえる存在でしたが、32年の歴史に幕を下ろします。これにはどんな背景があるのでしょうか?

 番組が終了する最大の理由は、打ち切りとなる他のテレビ番組と同様、視聴率の低迷といわれています。かつては、昼の時間帯としては異例ともいえる20%台後半の視聴率を記録したこともありますが、最近は数%台に落ち込んでいるといわれていました。ただ昼の時間帯は10%を超えれば大ヒットですので、致命的というほどの低迷ではありません。わざわざリスクを取って新しい番組に変える必要があるのかという疑問も湧いてきます。

 このあたりについてはフジテレビの番組編成の戦略ということになりますが、同社では長期的な観点から番組打ち切りを決断した可能性が高いと考えられます。

 テレビ番組をはじめとするコンテンツには、最初のターゲットとなる視聴者層(読者層)が変わらず、人が入れ替わるタイプと、視聴者は同じで、そのまま年齢層が持ち上がってくるタイプがあります。中にはすべての年齢層をカバーしており、常にあらゆる人が見続ける番組もあります。「サザエさん」や「笑点」といった番組がこれに該当しますが、このような番組は非常に希な存在といってよいでしょう。

 視聴者層が変わらず、人が入れ替わるというのも実はかなり困難です。例えば、女性誌のan・anは1970年の創刊で、当時、学生運動をしている女子学生ですら読んでいたという伝説を持つ雑誌です。創刊当時も今も20代の女性がターゲットのままですが、これは非常に珍しいケースでしょう。

 「いいとも!」がカバーする年齢層は比較的広いと考えられますが、どちらかというと、初期の視聴者層がそのまま持ち上がっているタイプのコンテンツになります。この番組が始まった当初は、今ほど国民的番組とはみなされていませんでした。司会のタモリも当時は毒のあるタレントであり、流行番組に近い位置付けといった方が適切かもしれません。視聴者層は若い世代の女性が中心であり、その層がそのまま現在までシフトしてきたと考えてよいでしょう。

1/2ページ

最終更新:2016/1/4(月) 4:40
THE PAGE