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レッドソックス田澤純一 渡米6年目のチャレンジ

2014/4/1(火) 13:22配信

THE PAGE

 レッドソックスの中継ぎ右腕、田澤純一投手(27)が力強く、渡米6年目のシーズンをスタートした。今季第1戦は31日(日本時間4月1日)、敵地ボルチモアで行われた開幕戦の1-2で迎えた八回。二番手で救援した田澤は、球数13球で1回を三者凡退。打線の反撃なくチームは1点差で敗れたが、上々の“船出”だった。

 「いい緊張感の中で、まあまあのボールが投げられたので良かった。3人で抑えて何とか次の回につなげたらいいという気持ちでマウンドに行きました」

 先頭打者には全4球直球勝負で遊ゴロ。続くマーカキスはフォークで二ゴロ。最後はハーディーをこの日の最速94マイルの外角直球で空振り三振に。その詳細にスポットを当てると、田澤の新しいビジョンがみえてくる。

 渡米6年目、開幕メジャーに選ばれ2年目の田澤は大きな変化を試みた。 まずは、クイック投法への取り組みだ。田澤のダイナミックなフォームは魅力だが、時として打者にタイミングをうまくあわされることがあり、今キャンプで、課題として取り組んできたのが、クイック投法だった。

 「(オープン戦では)変化球の時が多かったですけれど、直球でも(クイックを)入れておきたかった。ボールになったのは残念ですが、使えたのは良かった。今日は自分のペースで投げられたと思う」と、公式戦でも恐れることなく試みる余裕があった。

 更に、メジャー定着2年目での変化を印象づけたのは、最後の打者、ハーディーとの対決。カウント1-2の劣勢から、今季から新加入した正捕手ピアジンスキーの要求したスライダーに首を振ったのだ。直球を要求して見逃しストライクを奪った。「直球でファウルが取れていたので、外にしっかり投げておけば、いけなくはないという判断でしたけど…。見逃してくれましたね」と、根拠を説明した。

 昨シーズンの春先は、多くの不安を抱えて田澤はマウンドに立っていた。それは、自らの投球スタイルを確立する過程での苦悩だった。捕手のサインに首を振っても、実際は「首を振るサイン」が出ていることが何度かあった。

 昨年4月24日のアスレチックス戦。カウント2-0と追い込んだ後のフォークをすくわれ、ラウリーに左中間二塁打を打たれ、「捕手の構えは外だったけれど、内に落とせば良かったかもしれない」と悔しがった。5月8日にツインズのマウアーに内角直球を右前打され、「僕は外の球と思って1度首を振ったけど、次のサインも内だった。確かに、この日のマウアーは逆方向にヒットを打っていたし、捕手も内を要求したので、『どうしても内がいいのかな』と僕も思い直して…」と迷える心の内を打ち明けている。言い訳ではなく、確固とした信念を貫けない自分へのもどかしさだった。

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最終更新:2015/3/4(水) 11:24
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