ここから本文です

4月から始まった携帯の緊急ミサイル情報メールって何?

2014/4/4(金) 12:18配信

THE PAGE

 消防庁は2014年4月1日から、弾道ミサイルの発射情報などを携帯電話に配信するシステムの稼働を開始しました。これはどのようなものなのでしょうか?

 このシステムは、国民保護の基本方針に沿って作られたもので、日本に対する武力攻撃や大規模テロなどが発生した場合に、携帯電話各社が提供している緊急速報メールのサービスを使って関連情報を提供するというものです。例えば日本に向けてミサイルが発射されたという場合には、「発射情報。ミサイルが発射された模様です。続報がはいり次第お知らせします」という内容のメールが配信されます。ミサイルが発射され上空から落下物が見込まれるという場合には、「緊急情報。ミサイルの一部が落下する可能性があります。安全のため、屋内に非難し、テレビ、ラジオをつけて下さい」といった内容になります。このほかには、航空攻撃情報、ゲリラ・特殊部隊攻撃情報、大規模テロ情報などが想定されています。

 こうした緊急速報の仕組みは、すでに防災無線や有線放送電話などを使って構築されています。今回の措置は、より多くの人が一斉に情報を受け取る携帯電話にこれを拡張したものです。携帯を使った緊急速報メールはすでに緊急地震速報や津波警報によって多くの人が接しています。従来の緊急地震速報のメールと同じような形で、ミサイルなどの情報も配信されることになるわけです。

 こうした緊急速報メールの効果ですが、緊急事態の内容によって大きく変わってきます。このところ北朝鮮が日本海に向けて何度もミサイルを発射しており、朝鮮半島での緊張が高まっています。仮に北朝鮮が日本に向けて本気でミサイルを発射した場合には、到達までには10分程度しかかからないといわれています。緊急メールを受け取ることができたとしても、個人としてできることには限界があるかもしれません。しかしテロ攻撃や航空攻撃については、一定の時間的猶予や場所による違いがありますから、こうした情報を国民が等しく受け取ることができれば、パニックを起こさずに行動できる可能性が高まるといってよいでしょう。

 このような事態は起こらないに越したことはありませんが、万が一、緊急事態が発生した場合には、冷静に行動することがもっとも重要となります。例えば、自動車に乗っている時に緊急事態に遭遇した場合には、後にやってくる緊急車両の邪魔にならないよう、できるだけ道路外に停車する、車を置いて避難する場合にはキーを差したままにしておくなどの措置が必要となります。イザという時に冷静に、かつ合理的に行動するためには、日頃から緊急事態が発生する可能性があることを意識しておくことが大切でしょう。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2015/5/14(木) 4:16
THE PAGE