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イチロー ビデオ判定がなく、損した内野安打は「何百本」

2014/4/5(土) 20:43配信

THE PAGE

 ヤンキース・マー君のデビュー初勝利をアシストしたのは、イチローの足と、MLBに導入されたチャレンジというビデオ判定の新制度だった。1点を追う三回二死二塁で、7番に入っていたイチローが叩きつけた打球は、セカンドベースの前へ。猛ダッシュで前進shにて捕球したブルージェイズの二塁手、ゴインズの送球と、イチローの足の際どい競争になったが、微妙な判定はアウトとされた。

 逆転を狙う大事な局面。しかも、セーフに見えたヤンキースのジラルディ監督は、すぐさまベンチを出てきて、審判団に「チャレンジ」という今季から導入されたビデオ判定を申し出た。審判団は、すぐさま回線を使ってNYにあるMLB本部と連絡を取った。全試合の映像を管理しているチャレンジ本部は、即座にスローーモーションで、映像をチェックして現場に結果を伝えてくる。その結果を聞いた審判は、一転、「セーフ」のジェスチャーを示した。

 すでにベンチに下がっていたイチローは、表情を変えずに小走りで一塁へ。二死一、三塁からの再開となり、続く、ルーキーのソラーテが、右中間を破るタイムリーツーベースを放ち、“生き返ったイチロー”が、マー君に白星を送る逆手のホームを踏んだ。

 試合後、このチャレンジでアウトがヒットと変わった場面のことを聞かれたイチローは、「今まで何百本あったですかね。何千本まではいかないですけどね。際どいけどセーフ寄りだとは思った」と答えた。イチローのコメントを訳せば、これまでも、セーフのはずの内野安打をアウトにされたケースが、「何百本もあった」というわけである。

 チャレンジは、今季からMLBが約10億円の経費をかけて導入したビデオ判定のシステムで、ストライク、ボール以外の判定に使用可能。監督に1試合につき、2度だけ機会が与えられ、失敗すれば次の機会を喪失し、成功すれば、もう一度だけ行使できる。もし、両監督が権利を失っていても、7回以降は、審判団が、微妙な判定に、このシステムを利用できることになっている。

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最終更新:2016/1/27(水) 4:28
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