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MVNO格安SIMの価格どう決まる?

2014/4/6(日) 11:00配信

THE PAGE

「スマホの通信料金が高い」と悩んでいるユーザーは少なくありません。NTTドコモが提供しているスマホ向けネット接続サービス「Xiパケ・ホーダイ フラット」の通信料金は月額5700円です。これに対して月額1000円以下という低価格でスマホのネット接続ができるSIMが普及。年々低価格化が進行しています。しかし、この格安SIM、どのようにして価格が決まるのでしょうか?

NTTドコモは通信回線の問屋さん

NTTドコモやKDDI、ソフトバンクなどは移動体通信事業者(MNO)と呼ばれます。彼らには3GやLTEといった通信に使う周波数が国の免許で割り当てられているので電波はいわば独占状態にあります。これでは「通信事業をやりたい!」と思っても、誰も通信事業に参入できません。

そこで特にシェアが大きいNTTドコモは、NTTコミュニケーションズや日本通信といった格安SIM企業に回線を貸し出すことで、擬似的な通信事業を実現しています。借り受けて通信事業を行う事業者をMVNO事業者と言います。MVNOの「V」はバーチャル。「擬似的」「仮想」という意味です。

簡単にいうと、NTTドコモは通信回線の「卸問屋」なのです。NTTドコモが問屋さんで、回線を格MVNO事業者に売る。その際、卸値が設定されていて、MVNO事業者は利益がでるようにサービスと価格を設定するのです。

値下がりが続く通信回線の卸値

気になるのはその卸値です。総務省は2010年度から電波の公平利用や低価格化促進の観点から、同省が公表したガイドラインに従って接続料金を算定することを義務づけています。現在、回線の貸し出しをしているのはNTTドコモだけで、このためNTTドコモは原価を大きく上回る価格設定ができません。

卸値は回線の太さで決まり、事業者はその太さを10Mbpsから1Mbps単位で選べます。この卸値は年々下がっています。2014年3月には、NTTドコモが卸売価格の値下げを総務大臣に届け出ましたが、10Mbpsで月額290万円だったものが同127万円と約56%の値下げとなりました。

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最終更新:2016/2/1(月) 3:00
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