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プロ野球の統一球問題 ミズノだけの責任ではない

2014/4/15(火) 19:13配信

THE PAGE

 プロ野球の統一球がアグリーメントに定められている反発係数の基準を上回る違反の“飛ぶボール”だった問題で15日、製造元のミズノが記者会見を開き、謝罪及び緊急調査の結果を発表した。同社は、違反球すべてを責任をもって回収、約2300ダース残っている在庫の全数検査を行い、その中から基準に合ったボールを選別し、NPBの検査、承認を得た上で、早ければ今月22日の試合から全ボールを基準球に入れ替える方向(新球には目印を入れる)。同時に、反発係数の基準に適合したボールの生産を開始して(1日200ダースの製造が可能)、5月初旬からは、安定供給する予定だという。

 会見の冒頭で水野社長以下、4人の事業、開発の責任者が、「NPB、選手、ファンの方々に、多大なご迷惑をおかけ致しました」と数秒間に渡って深々と頭を下げた。続けて、今回、なぜ、基準値より反発係数の高いボールを納入することになったのかについて、独自調査の結果が伝えられた。2つの原因が考えられ、ひとつは、ボールの素材のほとんどを占める毛糸の含水率が低くなっていたこと。

 硬式球は、ゴム芯、毛糸、ポリエステル糸、錦糸、牛表革、錦縫糸で出来ている。材料については、すべて昨年までのものと変わらず異常はなかったが、唯一、毛糸(ウール)の含水率だけが低下していた。大きさと重量を基準値に合わせるために、乾燥して軽くなった毛糸をきつく、量を多く巻くことで調整することになり結果的にボールが硬くなった。含水率が、1パーセント低くなると1メートル多く毛糸を使用することになるという。ボールの硬さは、反発係数に影響を与える。ウール糸をきつく巻き、量が増えたことで硬くなったボールは、重量と大きさはクリアしたが、肝心の反発係数の基準値をオーバーする違反球となった。

 ボールは、ミズノの中国・上海工業で製造されていて、材料である毛糸は、冬場には乾燥するため、安定室において管理されている。だが、夜になると加湿器を止めるなど24時間安定した管理はできておらず、含水率が、社内の基準値を下回るものを使うことになってしまった。

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最終更新:2016/2/12(金) 4:10
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