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レッドソックス 上原と田澤に忍び寄る危険

2014/4/20(日) 17:39配信

THE PAGE

 レッドソックスの日本人右腕コンビが、揃って防御率0.00の快進撃を続けている。田澤純一投手(27)が試合の要所を締めて、上原浩治投手(39)が、最後をピシャリ…。この『田澤ー上原』の必勝リレーは、ワールドシリーズを制した昨年から、今季も変わらず抜群の安定性。4月19日に本拠地フェンウェイパークで行われたオリオールズ戦も、象徴的な試合となった。

 2-2で迎えた七回二死。先発ドゥブロンが先頭打者に四球を出すと、ファレル監督は迷う事なく田澤を投入。初球92マイルの直球1球だけで中飛に打ち取った。打線はその裏2点を奪って勝ち越しに成功。今季初勝利が転がり込んできた田澤は、八回も続投し、ジョーンズ、デービス、クルーズと続くクリーンナップを三者凡退に打ち取った。最後は守護神の登場。上原は先頭打者に四球を与えたが、後続を三者連続空振り三振に打ち取り、今季4セーブ目を挙げた。

 結果をみれば、必勝リレーが成功して万々歳という形だが、気になるのは、今年もまた、レッドソックスは、田澤、上原への依存が大き過ぎる所である。田澤は、今季18試合目でチーム最多の9試合に登板し、すでに、回またぎも2度目。昨年のプレーオフでの『カブレラ斬り(タイガース)』で強烈な印象を残した右腕は、今季も走者を背負った場面で、相手の看板打者と勝負する起用が続いている。上原も、右肩の張りで8日間の登板回避があったものの、故障者リスト入りを避け、最短で戦列に戻って来た。こちらも今季7試合目。試合後のファレル監督は「七回、八回の難しい場面はタズ(田澤)に任せているし、セーブ機会の場面はコージ。そういう起用が続いているし、この日もそういう試合だった。彼らは、これまでもそうだったが、ストライクゾーンを攻めることができる。試合の終盤、我々は、この2人に大きく頼っている」と、依存度の高さを認めた。

 それこそが、今季のレ軍の“落とし穴”だ。日本人コンビにつなぐ、もう1人の中継ぎ要員が機能していないのだ。昨年、その役目を担った左腕ブレスローは開幕を故障者リスト入りして迎え、9日に戦列復帰したばかり。まだ、去年程の冴えはみられない。中でも最大の“誤算”は、新加入のムヒカだ。

 昨年、田澤は公式戦71試合、上原は73試合と、共に自己最多登板を記録した上に、10月もフルにプレーオフを戦い、蓄積された疲労が懸念されてきた。その危機管理から獲得したのが、昨年カージナルスで37セーブを挙げたムヒカだったが、4月4日のブルワーズ戦で2-2で迎えた九回に救援して、4失点で負け投手となり、上原が右肩の張りで登板を回避していた16日も救援失敗。ここまで6試合で6失点、防御率10.13と、首脳陣の信頼を勝ち取るには乏しい内容だ。

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最終更新:2015/3/4(水) 11:20
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