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なぜ阪神のゴメスは“ダメ助っ人”でなかったか

2014/4/22(火) 14:30配信

THE PAGE

壁のあるバッティングフォーム

 開幕以来、4番の座を守っている阪神のマウロ・ゴメス内野手が、22日現在で、打率.3536で、打撃10傑の5位、打点も25でマートンに次ぎ2位につけている。ホームランが、なかなか出ないことが問題視されていたが、4月17日の広島戦で、18試合目にして待望のホームランも飛び出した。今や立派な虎の4番である。

 開幕前、ゴメスには、その極端に突っ込むバッティングスタイルから「打てない」のレッテルが貼られていた。ゴメスは、ドミニカ出身だが、強いドミニカルートを持っている中日関係者からも「ゴメスは、早い段階でリストから外していた。外の変化球が打てないから」と、冷ややか声が漏れていた。だが、蓋を開けてみれば、抜群の存在感である。ゴメスは、日本野球に対応して変わったのか、それとも元々能力を持っていたのか。

 阪神のDCで評論家の掛布雅之氏は、技術的な変化を指摘する。
 「体が大きく途中、足の故障でペースダウンしたこともあって、下半身が出来るのに時間がかかったのかもしれないが、ようやく軸足に乗って打ち始めている。相変わらず“つっこむ”という悪い癖は直っていないが、右打者のバッティングフォームのいわゆる“左の壁”を越えて頭は、前の位置は前に出ていない。だから、外のボールの見極めができている。バットスイングは、速いので、半速球と言われるボールには対応できる。それと、数字と結果が残っていることで、落ち着きが出ていることも大きい」

 掛布氏が、指摘する壁とは、打撃フォームで体が前に流れず、力強い回転運動につなげるために、これ以上突っ込まないという左ひざ、左腰、左肩を結んだ位置にある境界線。「壁さえできていれば、突っ込んでも構わない」というのが掛布理論で、掛布氏自身も、現役時代は、小さな体を克服するため、反動をつけて思い切り体重移動を試みていた。その壁をゴメスは、ギリギリのところで残せるようになってきたようだ。また掛布氏は、マートンが、5番で好成績を挙げている効果もあると見ている。

 「マートンは少し落ちてきたが、後ろにあれだけマークしなければならないバッターがいるとゴメスへの攻めも緩慢になる。今は、前の鳥谷の状態がいいので、またゴメスに好影響が出ている。今の阪神にはゴメスが打てるような打線の流れができている」

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最終更新:2015/11/25(水) 4:32
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