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150年に1回? 小惑星が地球に衝突する可能性は

2014/5/5(月) 13:02配信

THE PAGE

 「アースデイ」の4月26日、アメリカの非営利団体「B612財団」は、2000年から2013年にかけて地球に衝突、もしくは大気圏中で爆発した小惑星26個について、その場所や衝撃の規模をビジュアル化したアニメーションを公開しました。

小惑星の落下は「まれではない」

 太陽系には、数えきれないほどの小惑星が存在します。そのうち何百万個かは地球の軌道を横切ったりしているので、それらが地球に衝突・落下することがあります。恐竜は6550万年前に小惑星が衝突したことによって絶滅したといわれています。

 B612財団は、2012年に世界で初めて民営の宇宙望遠鏡(宇宙空間に打ち上げて天体を観測する望遠鏡)をつくり、打ち上げて、運営する予定を発表した非営利団体です。彼らの計画は、小惑星が地球に衝突する前に、それらを検知することです。この望遠鏡は「センチネル」と名づけられており、数千万ドルもの費用がかかるとのことです。同団体はその費用を寄付でまかなおうとしています。なお財団名の「B612」は、サン=デグジュペリの有名な小説『星の王子さま』の王子様の故郷の星からきています。

 この26個の小惑星の衝突・爆発は、核兵器の爆発を監視している非営利団体「包括的核実験禁止条約監視ネットワーク」が観測したものです。B216財団はその基礎データを元にして、上記のアニメを作成・公開しました。

 同財団の創設者で元宇宙飛行士のエドワード・ルーさんは「小惑星の落下なんてめったにないこと、という人々の考え方を払拭したいのです。実際、まれではないのです」と、科学雑誌『ニューサイエンティスト』の取材にコメントしています(NewScientist, 22 April 2014)。

昨年はロシアで小惑星が落下

 2013年1月、直径20メートルの小惑星がロシアのチェリャビンスクに落下しました。この落下では、建物が損壊し、約1000人がケガをしました。もっとも、そのほとんどは衝撃で飛散したガラスなどによる軽微なものでした。B612財団が作成した動画には、もちろんこの事例も含まれています。

 チェリャビンスクに落ちた小惑星の衝撃の規模は、NASA(アメリカ航空宇宙局)によってTNT換算(爆発の規模を示す単位)で約500キロトンと推測されています。ただしこの数値は上空での爆発によるもので、地上ではずっと小さくなり、B612財団も「20キロトン以上」と記述しています。動画で紹介された小惑星26個中18個は「1~9キロトン」でした。なお広島に落とされた原子爆弾の破壊力は約15キロトンと推測されています。

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最終更新:2016/2/21(日) 2:34
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