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LINEを使って家電とおしゃべり LGの「HomeChat」とは?

2014/5/13(火) 12:00配信

THE PAGE

 LINEを使って冷蔵庫とおしゃべりする。そんな製品が実用化されました。韓国のLGエレクトロニクスは5月、LINEを利用して家電を遠隔操作できる「HomeChat」に対応した冷蔵庫、洗濯機、電子レンジを発表しました(当初は韓国でのみ発売)。

 HomeChatとは、LINEを使って家電と対話するための規格です。自然言語解析のアルゴリズムを備えており、特殊なコマンドを覚えることなく、家電から情報を聞き出したり、操作を指示できるようになっています。例えば、「ビールは何本冷えているの?」とLINEで聞くと、冷蔵庫内のカメラが画像認識を行い「3本冷えてます」と返してくれます。また「3日間、旅行に出るよ」と伝えると「省電力モードに切り替えておきます」など賢い対応をしてくれます。

 スマホやタブレットにおける自然言語を使った検索キーワード入力はもはや当たり前になっており、こうした技術を応用すれば家電との対話が可能になることは、多くの人が予想していたところでしょう。その意味で、この対話技術もそれほど驚くべき内容ではありません。

 ただ今回の発表で注目すべきなのは、広く普及した対話アプリであるLINEをベースにしている点です。こうした規格は特定メーカーのデバイスに依存する形ではなかなか普及しません。ハードウェア・メーカーは自社のデバイスにこだわる傾向があるため、メーカー主導ではなかなか話が進まないわけです。

 これまでも日本メーカーが家電のネットワーク化を進めようとしたことが何度かありましたが、独自規格というカベを乗り越えられず断念しています。LINEはメーカーではなくサービス会社ですからこうした制約はありません。LGさえその気になれば、場合によってはメーカーのカベを超えることが可能となり、一気に規格が普及する可能性があります。

 LINEはすでに、企業に対してAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を公開し、各企業がLINEと自社のシステムを連携できるようなサービスを開始しています。LINEをベースに各社が自由にアプリケーションを開発できる土壌はすでに整っているわけです。顧客はアレルギーを示すかもしれませんが、家電の稼働状況や冷蔵庫の中身といったデータがビッグデータとして活用されることになる可能性もあります。ビールがなくなりそうになると、勝手に冷蔵庫が「ネット通販でビールを買っておきました」などということになってしまうかもしれません。

 今回LGが提唱した規格は、あくまでも自社製品にのみ対応させるものなのか、ゆくゆくは仕様をオープンにする意向なのか現時点ではよく分かりません。もしこの仕様がオープンになり、いわゆるデファクト・スタンダードになるようなことがあれば、家電の業界地図も大きく変わることになるでしょう。

(The Capital Tribune Japan)

動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=PplAymrv0hA

最終更新:2015/2/19(木) 4:31
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