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将来の病気リスクを判定する遺伝子検査サービス、注意すべき点は?

2014/5/15(木) 13:00配信

THE PAGE

 あなたが胃がんになる確率は平均の1.5倍です ── 。自宅にいながらにして、このような情報を入手できる新しいサービスが注目を集めています。

 これは、近年めざましく発達した遺伝子解析技術を応用したもので、送られてきたキットを使って唾液などを綿棒に付けて送り返すと、1カ月程度で様々な病気の発症リスクを知らせてくれるという仕組みです。ほとんどのサービスがネットに対応しており、結果をWeb上で確認することができるようになっています。PCやスマホからいつでも好きな時に自分の体質をチェックできるわけです。

 東京大学系のベンチャー企業であるジーンクエストが提供するサービスは価格が4万9800円。約200項目の遺伝的リスクや体質について知ることができます。女性向け健康情報サイト「ルナルナ」を運営する株式会社エムティーアイは、子会社を通じてより安価なサービス「ディアジーン」を提供しています。胃がんや肺がんなど8種類のがん遺伝子を解析する基本コースは9800円から利用することが可能です。

 自分はどのような体質を持っているのか、どのような病気にかかりやすいのかなどについて知ることができれば、それに合わせて生活スタイルを改善していくことが可能になります。病気になる前から、自身の健康管理が科学的に実施できるという点では、非常に意味のあるサービスといえるでしょう。

 一方、こうしたサービスの利用にはそれなりの注意が必要です。遺伝子解析サービスに限った話ではありませんが、あらゆるサービスにはメリットとデメリットがありますから、利用に際してはその点をよく理解しておいた方がよいでしょう。

 もっとも懸念されるのは、検査から得られる情報でかえって自身が悩んでしまうケースです。提供される情報は、あくまで遺伝情報に基づいたリスクであって、実際にその病気を発症するのかは誰にも分かりません。あくまで可能性であることを理解しないまま検査を受けてしまうと、かえって快適な生活を妨げてしまうかもしれません。

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最終更新:2016/2/22(月) 2:39
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