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ザックジャパン キプロス戦での収穫と課題

2014/5/28(水) 3:02配信

THE PAGE

6万人近くの観衆から送られた割れんばかりの大歓声は、期待の大きさを表していた。W杯への壮行試合となったキプロス戦の58分。1トップとして先発した柿谷曜一朗に代わって、大久保嘉人がピッチに足を踏み入れた。W杯メンバーのラストピース――。ザックジャパンでプレーするのは2012年2月のアイスランド戦以来だから、実に2年3か月ぶりとなる。「嬉しかったですね。久々来たなと。ありがたい」と大久保がその瞬間を振り返る。

チームはその間、成熟してきたが、大久保自身もプレースタイルが変わり、ストライカーとして、選手として、洗練された。その意味で、大久保とザックジャパンが融合するのは実質的に初めてだと言っていい。先日行なわれた鹿児島キャンプでは、ずっとトップ下でプレーしていたが、この試合では所属クラブと同じ1トップ。1点リードの状況での投入だったが、流れを変えることを睨んで試合途中から投入する形は、W杯本番でも十分考えられるケース。

前日会見でザッケローニ監督は大久保について「状況に応じて、どこのポジションでも順応できると思う」と話していたが、「途中から1トップの位置に」というオーソドックスな起用法を選択してきた。最大の見せ場は出場から5分後、ペナルティエリア左外からミドルシュートを放ったシーンだろう。J1得点王に輝いた昨季、川崎フロンターレで何本も叩き込んで来た得意のコース。これはDFに当たってコーナーキックになったが、大久保らしさが見られた瞬間だった。

もっとも、放ったシュートはこのミドル1本だけ。クロスが合わない場面があったが、パス自体も、川崎フロンターレの時のように、欲しいタイミングで貰えなかったようだ。「なかなか縦パスが入ってこない。やっぱりみんな、横や後ろに出す。もったいないですよね。出せる時はあるから。もっと入れてくれたら、ディフェンスが崩れるのに。ディフェンスがいても出せと。向こうの組んでいるブロックの中に入れなかったら、ただ回しているだけになる」。

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最終更新:2015/8/14(金) 4:53
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