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レッドリヴェールがダービーに挑戦する理由

2014/5/29(木) 15:31配信

THE PAGE

近年の凱旋門賞は3歳牝馬の活躍が目につく。08年ザルカヴァ、11年デインドリーム、13年トレヴが、斤量の有利さを生かして頂点を極めた。負担重量は3歳牡馬が56キロで、3歳牝馬が54・5キロ、4歳以上の牡馬は59・5キロ、4歳以上の牝馬は58キロ。5歳で再挑戦した昨年のオルフェーヴルも、斤量が5キロ軽いトレヴに歯が立たなかった。つまり、凱旋門賞に挑戦するなら3歳がベスト。特に、牝馬で挑むのが最も勝てる可能性が高い。桜花賞馬のハープスターも、すでに凱旋門賞挑戦を宣言している。

とはいえ、確かな実力がなければ、世界を獲ることはできない。今年からJRAが海外遠征の助成金を打ち切ったこともあり、海を渡るハードルはより高くなった。ホームである日本のダービーで好走できないようでは、世界に行っても通用しない。リヴェールにとって、ここが渡仏への試金石となる。

話を戻す。仮にリヴェールがダービーを勝っても、社台グループの地盤が揺らぐことはない。今の生産界は種牡馬として大成功を収めたサンデーサイレンス(以下SS)の血が飽和状態。「石を投げればSS系に当たる」とまで言われるほどで、今年のダービー出走馬もほとんどがSSの血を引いている。現在SSの後継種牡馬はディープインパクトを筆頭に、ハーツクライ、ダイワメジャーなど、かつてのスターホースがズラリ。競走成績の優秀な馬が種牡馬としても成功を収めている傾向が強いだけに、今後SS系牡馬は相当な活躍をしなければ種牡馬としての需要はない。

直近では、国内外で大活躍したオルフェーヴルがスタッドイン。ディープ&オルフェがいれば、社台グループのSS系はしばらく安泰だ。もちろん、現3歳世代の牡馬も飛躍を期待されているが、今のところ強さのインパクトに欠ける状況。「牝馬の当たり年」という評価で、むしろ先に凱旋門賞挑戦を見据えるリヴェールの勝利を望む声も多い。

果たして、牝馬が世界への切符を手にするか。あるいは牡馬が意地を見せるかー。そういう視点からダービーを楽しむのも面白い。

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最終更新:10/5(金) 14:54
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