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さようなら国立競技場、東京の空でも復活したブルーインパルス

2014/5/31(土) 19:25配信

THE PAGE

航空自衛隊の曲芸飛行チーム「ブルーインパルス」が31日、1964年の東京五輪以来、約50年振りに東京都新宿区の国立競技場を航過飛行し、競技場内のみならず、都内の飛行ルート全域を湧かせました。しかし、今年1月に接触事故が起きるなど、今シーズンのブルーインパルスは決して順風満帆なスタートではありませんでした。この日のイベントと事故からの経緯を振り返ってみましょう。

国立競技場という記念すべき場所

この日のイベントは、2020年の東京オリンピックを控え、メイン会場となる予定の国立競技場の建て替えに伴うお別れイベント「SAYONARA 国立競技場 FORTHE FUTURE」の一環として行われたものです。

ブルーインパルスにとって、国立競技場は1964年の東京オリンピック開会式でオリンピックマークを空に描き、その存在を国内外に知らしめるきっかけとなった記念すべき場所で、その姿は昭和の高度経済成長を象徴する場面として語られています。

それから50年後の東京では、当時に比べて高層ビルの増加や空域の混雑などの影響で先代オリンピックの時のような低高度で五輪を描くという課目は行いませんでしたが、多くの世代の人々を湧かせました。

接触事故から再開まで

2014年1月29日、ブルーインパルスのホームベースになっている宮城県東松島市の航空自衛隊松島基地付近の海上で訓練飛行中に1号機と2号機が接触。1号機は機首周りが破損し、2号機は左の水平安定板が脱落した状態で緊急着陸しました。

この事故後、ブルーインパルスは事故の原因究明が終わる3月12日までの42日間、最低限の離着陸訓練を除いた曲芸飛行訓練が全て中止となります。

3月12日の曲芸訓練再開後も一時は事故該当機の修理が間に合わず、4機のみで段階的に訓練が行われるなど、完全な状態での飛行訓練が再開されるにはその後も時間を要しました。

そのため、本来3月に発表される年間の飛行展示スケジュールも発表されない状態が続きましたが、4月22日に防衛省から発表された事故調査結果の発表に併せて、飛行展示に差し支えない技能が確認できたとして4月27日の鹿児島県にある海上自衛隊鹿屋基地で行われたイベントから今シーズンの飛行展示が開始されると発表がありました。

鹿屋基地、そしてその後に山形県で行われた「東北六魂祭」でもブルーインパルスは事故による練習計画の遅れを感じさせないフライトで観衆を魅了し、初夏の5月30日に記念すべき東京の空での飛行展示を披露するに至ったのです。

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最終更新:2016/2/11(木) 4:15
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