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EU議会選挙、ネオナチや反EU躍進ってどういうこと?

2014/6/3(火) 15:00配信

THE PAGE

 欧州議会選挙の結果が欧州にちょっとした衝撃を与えています。5月22日に行われた選挙の結果、反EUや移民排斥などを主張する極右政党が大きく票を伸ばしました。EUはどうなるのでしょうか?

議席を大幅に伸ばすEU懐疑派

 欧州議会の議席は全部で751議席あります。このうち、中道右派の欧州人民党(EPP)は214議席、中道左派の社会民主進歩同盟(S&D)は189議席を獲得しました。両政党で過半数を占めているため、二大会派中心に議会を運営するというこれまでの状況に変化はありません。

 しかし、各国に衝撃を与えたのは議席数です。最大勢力である欧州人民党は議席数を60も減らし、第二勢力である社会民主進歩同盟も議席を減らしました。一方で、極右政党を含むEU懐疑派の議席が大幅に増えています。

 フランスでは、ルペン党首率いる極右政党「国民戦線」が、もっとも多い票を獲得したほか、英国でもEUからの離脱を主張する「イギリス独立党」が躍進しています。ドイツではネオナチ政党が議席を獲得しています。

EU懐疑派躍進の背景は?

 今回の選挙で、EU懐疑派が大きく躍進したのは、EUの存在が各国の国民生活を向上させていないのではないかという疑問の声が高まっているからです。

 欧州は債務危機の問題をひとまず乗り越え、景気は上向きかけています。しかし、失業率の問題はまったく改善されていません。財政危機となったスペインでは25%と異常な水準の失業率が続いているほか、フランスも10.4%と高いままです。一方ドイツやオーストリアなどは5%前後の低い失業率を維持しており、欧州の中での格差はまったく解消されていません。

 経済が不調な国は、EUが緊縮財政を各国に強要していることが、失業率が回復しない原因だと考えています。一方でドイツのような国は、自分達のお金が弱い国の救済にばかり使われており不公平だと感じています。イギリスもEUに参加するメリットがないと考えて始めています。

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最終更新:2016/2/13(土) 4:26
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