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ザックジャパン 最後の強化試合でのテーマは先制点

2014/6/6(金) 16:43配信

THE PAGE

昨年6月からの1年間で、W杯出場国と9試合(オーストラリア、ブラジル、イタリア、メキシコ、ウルグアイ、ガーナ、オランダ、ベルギー、コスタリカ ※東アジアカップは除く)戦ってきた。そのうち先制点を奪われたのは、実に8試合にものぼる(先制されていないのは、イタリア戦のみ。ただし、逆転負け)。

その中でオーストラリア戦(△1-1)とオランダ戦(△2-2)は引き分けに持ち込み、ベルギー戦(○3-2)とコスタリカ戦(○3-1)は逆転に成功したため、「ビハインドを跳ね除けるだけの力強さを備えている」という見方もできる。だが、それはあくまでも親善試合においてのこと。相手も本番と同じテンションではなく、本番のようなゲームマネジメントをしてきたわけではない。本番ともなれば、なりふり構わず1点を守りにくるチームもあれば、日本が同点、逆転を狙ってギアを高めてきたところで、したたかにカウンターを繰り出して、試合を決めに来るチームもある。そんな状況で、逆転するのは簡単じゃない。

3-1で勝利した先日のコスタリカ戦も、相手のコンディションが良かった前半のスコアは0-1だった。日本が逆転できたのは、相手のコンディションで低下したこと、相手が選手交代を3人に留めたのに対し、日本は5人を代えたことと決して無関係ではないだろう。「スコアほど力の差があるとは感じなかった」と吉田も言う。本番なら、逃げ切られていた可能性もあるのだ。

その吉田が、速攻からサイドを崩されたコスタリカ戦の失点シーンについて分析する。「もっと帰陣を早くしないといけないし、これからはああいったワンチャンスをものにしてくる相手ばかりだと思うので、切り替えを早くして、自陣でのミスを減らしたい。センターバック2人がカバーの幅を広げられればベストだけど、その他にも立ち上がりに何回かチャンスを作られているし、後半にも何度かあったので、そこをどうするか。(川島)永嗣くんとは多少話したけど、モリゲ(森重)やボランチとは話せていないので、これから細かいところをすりあわせていかないといけない」。

遠藤はカウンター対策における自身の役割を強く認識している。「一番ボールに触らないといけないポジションだし、状況に応じたプレーをしていかないといけない。間延びしたときにカウンターを最も食らうので、90分間、出来る限り間延びしないようにコントロールしていかなければいけないって思っている」。

先制点の重要性について改めて、本田も言う。「やはり先取点、先制点というものを相手に与えてしまうと、前回のスペインでさえスイスとの初戦を落としていますから、チームとして先制点を取られたら負けるという危機感を持って、もちろん、硬くなる必要はないでしょうけど、やはりW杯は短期決戦で、緊張感のある試合で、どの国もモチベーションが高くて、データとして、どういう数字が残っているか分からないですけど、先制点を取ったチームが勝つっていうのがセオリーだと思うんです」。

W杯初戦となるコートジボワール戦に向け、いよいよ最後の準備試合となるザンビア戦。あくまでも調整試合ではあるが、「先制点を取る」「先制点を与えない」というところを強く意識し、危機感を持って臨みたい。

(文責・飯尾篤史/サッカーライター)

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最終更新:2014/11/14(金) 3:38
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