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ソフトバンクがロボット事業に参入、日本のロボット産業どうなる?

2014/6/12(木) 6:00配信

THE PAGE

 ソフトバンクモバイルは2014年6月5日、人の感情を認識し、スムーズに会話することができる人型ロボット「Pepper」を2015年2月から販売すると発表しました。安価なロボットの普及はインターネット以上の革命をもたらすといわれていますが、Pepperは日本におけるその立役者となるかもしれません。

 Pepperはソフトバンクが買収したフランスのロボット会社が開発したものです。Pepperの最大の特徴は、人の表情や声のトーンを認識する機能を搭載しており、あたかも感情を持った生き物のように人と会話できる点にあります。発表会でPepperはソフトバンクの孫社長と一緒にステージに上がったのですが、孫社長からすごいロボットだと紹介され「こう見えても実はプレッシャーに弱いんです」と発言し会場を沸かせていました。

 もうひとつの特徴は19万8000円という極めて安い価格です。この価格設定は、市場へのインパクトを最優先した戦略的なものと考えられます。これまでのロボットは工場向けなど、1台数千万円もするような高価なものが主流でした。しかし、最近では米国などにおいて汎用化を目指した安価な製品が多数登場してきています。現在のロボット市場は、かつてコンピュータが市場に急速に普及したタイミングとよく似ているといわれます。当時、コンピュータは非常に高価で、数千万円から場合によっては数億円もしました。しかし、その仕様がオープンにされたことで、20年間で価格が100分の1以下にまで低下し、誰もが手にする商品へと変化したのです。

 米国のロボット・メーカーやソフトバンクは、コンピュータと同じことをロボットの市場でも実現しようとしています。Pepperはプログラム仕様を外部に公開していますから、多くの人が自由に開発に参加することができます。また開発したプログラムを配布するネット上のストアも開設予定です。近い将来、想像もできなかったような応用分野が見つかるかもしれません。

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最終更新:2015/8/21(金) 4:42
THE PAGE